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#973
2025年8月3日

54年ぶりの頂点へ!バスケ アジアカップ

【番組司会】菅原 知弘(テレビ朝日アナウンサー)
      桝田 沙也香(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】五十嵐 圭(バスケットボール元日本代表選手)
     大西 洋平(テレビ朝日アナウンサー)


8月5日からサウジアラビアで開催される
バスケットボールFIBAアジアカップ2025。
その見どころを元日本代表で新潟アルビレックスBB所属の
五十嵐圭選手と、実況を担当する大西アナウンサーに聞きます。


8月8日(金)よる8時~ 日本対イラン
8月10日(日)よる7時58分~ 日本対グアム
テレビ朝日系列地上波・ABEMAで生中継



<FIBAアジアカップとは>
(五十嵐)
4年に一度開催されるバスケットボールのアジアNo.1決定戦です。
アジアとオセアニアの16チーム出場するのですが、
今回はサウジアラビアで開催されることになっています。

― この大会は2028年のロサンゼルスオリンピックにも繋がる
重要な大会なんですよね?


(大西)
ロサンゼルスオリンピックに出場するには、
来年の11月から始まるワールドカップの予選を勝ち抜いて、
2027年のワールドカップでアジア最上位の成績を
獲得する必要があるんです。
この組み合わせにはFIBAランキングが大きく影響してきます。
ですから、今回のアジアカップで日本は上位に進んで、
アジアの中でのランキング上位、これをキープしなきゃいけません。



<アジア杯における日本代表の戦績>
(五十嵐)
前回の2022年の大会は準々決勝で敗退。
日本代表は1971年大会以来、優勝できていません。

<アジアNo.1への道>


(大西)
アジアカップは予選リーグで16チームが4つのグループに分かれて
総当たりで試合を行います。
グループ1位のチームは決勝トーナメントに進出。
予選で2位3位になった場合にはプレーオフを行って、
勝利したチームが決勝トーナメントに進出するということになっています。
その決勝トーナメントを勝ち抜くと
アジアナンバーワンということになります。
これがやっぱりなかなか大変で、
五十嵐さんも何度もアジアカップ出場されていて、
いかにアジアを勝ち残るかが難しいのはご存知です。


(五十嵐)
もちろん今、アジアのレベル自体も高くなっています。
自分が当時、代表に入っている時もそうだったんですけど、
国籍変更の選手が多く、どのチームにも加入をしているので、
そういった選手がいると、チーム力がかなり変わってきます。
本当にどのチームと対戦するにしても
難しい試合になっていくのではないかなと思います。

<アジア制覇への第一歩「シリア戦」8月6日(水)>


(五十嵐)
前回大会でもグループステージで対戦をして、
その時は日本が勝利しました。
が、2001年の大会で日本はシリアに負けて、
シリアは過去最高のベスト4に入り勢いのあるチームかなと思います。

― シリアで注目の選手は?

(五十嵐)
ここ2試合で代表デビューをした、
アメリカ出身のガード・ゴードン選手です。
2試合平均で23点の活躍をしているので、
本当に油断できない注意しなければいけない選手だと思います。

<グループB最強のライバル「イラン戦」8月8日(金)>


(五十嵐)
やはりアジアカップでは3度の優勝を誇る
中東最強のチームでもありますし、
日本にとってこのグループ最大の敵と言えると思います。
現在FIBAランクのアジアトップは日本ですが、
2018年から5年間はイランがトップでした。
ここ最近では日本が勝利している試合が多いですけど、
若い選手が台頭してきているので、
注意しなければいけないと思います。

― イランで注目の選手は?

モハマド・アミニ選手といって、年齢はまだ若いですけど、
フランスのリーグで既に活躍している選手。
2022年のアンダー18アジア選手権では
ベストファイブにも選ばれたイランのこれからを担う新星です。

8月8日(金)イラン戦は
よる8時からテレビ朝日系列地上波・ABEMAで生中継

<絶対に負けられない!「グアム戦」8月10日(日)>


(五十嵐)
グアムは予選のプレーオフを突破して、アジアカップ初出場を決めたチーム。
速いペースでのバスケットを得意としていますし、
アジアカップ予選で日本と対戦した際には一時同点に追いつかれ、
最終的には5点差で日本が勝ちました。
かなり苦しめられた相手だったので、
本当にこのチームも注意しなければいけないと思います。
― グアムの注目選手は?

(五十嵐)
アーネスト・ロス・ジュニアという選手で34歳のベテランです。
前回の日本戦では35分の出場で30得点していますし、
2021年から2024年までは日本の3部リーグに所属をしていたので、
日本の選手のこともよく知っています。
日本のバスケットボールのスタイルもよく分かっている選手なので、
彼を乗せるとチーム自体の勢いが乗ってくると思うので、
まず彼を止めるということをしっかりと頭に入れてもらいたいと思います。

<日本代表「AKATSUKI JAPAN」注目の選手>
― 五十嵐選手の注目選手は?

(五十嵐)
僕が注目しているのは、ジョシュ・ホーキンソン選手です。
ワールドカップ、オリンピックと、本当に彼が中心となって、
この日本を引っ張っていってくれました。
彼の良さというのは、日本代表でプレーすることによって、
その良さがさらに引き出されていると思います。
年齢的に今の代表選手の中でベテランになると思うので、
そういう意味でも、いろんな経験を若い選手たちに伝えながら、
コートに立てば選手として、引っ張っていってもらいたいなと思います。

(大西)
ホーキンソン選手は本当に気さくな方で、
以前お会いした時に「大西といいます、以前ワールドカップで
実況させていただいて」とお話をしたら、
隣にいたディレクターが「この大西というアナウンサーは、
実はワールドカップでホーキンスの選手のことを
“この男が日本にいてよかった”って言ったアナウンサーなんですよ」
という話をしたら、ホーキンソン選手が「僕もそう思います」と言って。
周りも和ませてくれるし、頼りになる選手です。


― 大西アナウンサーの注目選手は?

(大西)
私はジェイコブス晶選手にぜひ注目をしていただきたいと思っています。
まだ21歳と若く、2メートルを超える選手です。
昔のバスケットボールのイメージだと、
ゴールに近いところでリバウンドを取ってゴールに近いところで決めて
というイメージがすごく強いと思うんですけど、
ホーキンソン選手もそうなんですが、ジェイコブス晶選手も
スリーポイントシュートが非常に得意な選手です。
ポジションも、スモールフォワードという点取り屋のポジションです。
スピードがあって、シュートもうまく、
2メートルを超える身長があって、という選手なので、
コートの中でも注目していただきたい。
ジェイコブス選手は本当に真面目な選手で、
日本代表の練習が朝10時からとなると、
誰よりもコートに一番先に来るのは
ジェイコブス晶選手で、8時にはいるそうです。
まだ年齢も若いですし、これからの伸びしろというのも含めて
どんどんすごい選手になっていくと思うんです。



<ヘッドコーチ トム・ホーバス>


(五十嵐)
みなさんご存知のように厳しいコーチだと思います。
しっかりと結果を残してきているコーチでもありますし、
その中で日本のスタイルというのをしっかり確立できています。
選手の個々の良さというものを引き出してくれる
ヘッドコーチなんじゃないかなと思います。

― トム・ホーバスの戦略は?

(五十嵐)
東京オリンピックで女子が銀メダルを取った時もそうでしたが、
スピードを活かしたバスケットから
スリーポイントシュートを多用するスタイルというのが、
男子でも同じような形になっています。
その中で、ディフェンスの部分でもフィジカルに体をぶつけながら、
しっかりと守ってから速い展開に持ち込んで、
そこからスリーポイントを決めていく。
今までのバスケットよりも、
スリーポイントを打つ本数もすごく多くなっているので、
今までの日本代表とは少し違うところかなと思います。



<アジアカップ出場の強豪国>


(五十嵐)
まずはFIBAランキング7位、
アジアカップ2連覇中のオーストラリアですね。
パリオリンピックでは8人のNBA選手を揃えて圧倒的な戦力でしたし、
今大会でももちろん優勝候補の筆頭になると思います。

(大西)
2連覇中ということですけど、そもそもオセアニア地区のチームが
このアジアカップに出場するのが2大会前からなんです。
出場した大会はすべて“優勝”ということです。

(五十嵐)
本当に今、オーストラリアは世界のトップチームでもあります。
7位というランキングではあるんですけど、
NBAのチームに所属をしている選手や、
海外でプレーしている選手が本当に全員揃っています。
いい状態で試合をすることができれば、
本当に世界で上位4チーム、もしくは上位2チームに入るくらいの
実力はあるのではないかと思います。


― ほかに注目の強豪国は?

(五十嵐)
アジアカップ優勝回数最多の中国ですね。
2015年大会以来、3大会ぶりの優勝を目指していますが、
日本はアジアカップの予選第1戦で
88年ぶりに勝利することができました。
第2戦ではアウェーだったということもあって大敗しました。
世界でもトップの身長のサイズ、「万里の長城」と言われているような、
5人の選手が全員2メートルを越えてくるようなラインナップ。
とにかく大きいので、普段のコートよりもより狭く感じてしまう。
自分が代表で入っていた時に、中国と対戦したら
「こんなにコート狭かったかな?」というくらい
プレーをしていて狭く感じました。
その大きさには遠くからのスリーポイントシュートというのが
有効になってくると思うので、
スピードとスリーポイントをうまく活用しながら
戦う相手になるんじゃないかなと思います。



<視聴者の方々へメッセージ>
(五十嵐)
ロサンゼルスオリンピックを目指す日本代表を
みなさんにも是非応援していただきたいです。
その中でバスケットボールの楽しさというのも、
試合を見てみなさんに知っていただきたいです。
もっともっとバスケットを知らなかった方にも
興味を持っていただけたら嬉しい、というふうに思います。

(大西)
今回のアジアカップで初めてバスケットに触れるという方が
いらっしゃるかもしれません。
ルールがよくわからないという方もいるかもしれないんですけど、
そういった方にもバスケットの面白さが伝わるように、
五十嵐さんのお力も借りながら制作スタッフ一同で
力を込めて心を込めて中継をしたいと思っております。

<テレビ朝日での放送予定>
8月8日(金)よる8時~ 日本対イラン
8月10日(日)よる7時58分~ 日本対グアム
テレビ朝日系列地上波・ABEMAで生中継