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#928
2024年9月1日
美術の仕事 クイズ番組の電飾(前編)
【司会】山口豊(テレビ朝日アナウンサー)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーション】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】西尾 亘平・山本 怜莉(「くりぃむクイズ ミラクル9」電飾担当)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーション】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】西尾 亘平・山本 怜莉(「くりぃむクイズ ミラクル9」電飾担当)
水曜よる8時から放送中の「くりぃむクイズ ミラクル9」。
クイズの正解などを視覚的にわかりやすく演出する光の効果・・・「電飾」。
今回は、テレビの美術の仕事から「電飾の仕事」を紹介します。
クイズの正解などを視覚的にわかりやすく演出する光の効果・・・「電飾」。
今回は、テレビの美術の仕事から「電飾の仕事」を紹介します。

<深夜 1:30>
前の番組のセットの撤収が終わるとすぐに「くりぃむクイズ ミラクル9」の
セットの建て込みが始まります。
約10分後
セットの骨格が出来始めると、
青いヘルメットをかぶった「電飾」スタッフが機材の搬入を開始。
その機材の大半の行き先は…セット裏でした。
コンピューターなどのシステム関係は裏に、セットに取りける電飾は前でセッ
テイングします。
セットの建て込みが始まります。
約10分後
セットの骨格が出来始めると、
青いヘルメットをかぶった「電飾」スタッフが機材の搬入を開始。
その機材の大半の行き先は…セット裏でした。
コンピューターなどのシステム関係は裏に、セットに取りける電飾は前でセッ
テイングします。


<電飾の設置>
セットに取り付ける電飾の中で最も数が多いのが…「電球」。
正解発表の時に点滅するLED電球を1個ずつつけます。
サイズ違いの4種類の電球がパネルに設置されます。
つける位置によって光り方が違うので、電球に番号が振ってあります。
図面にも番号が振ってあるので、照らし合わせながら正しい位置につけます。
― その数はどのくらいあるのでしょうか?
解答席だけで384灯。
背景につける電球を入れると約700灯あります。
セットの移動の際、割れてしまう可能性があるので、収録のたびに取り付け、取
り外しをしているそうです。
他にも星型のオブジェを光らせるものや、セットの奥の縦に長い照明も
取り付けます。
正解発表の時に点滅するLED電球を1個ずつつけます。
サイズ違いの4種類の電球がパネルに設置されます。
つける位置によって光り方が違うので、電球に番号が振ってあります。
図面にも番号が振ってあるので、照らし合わせながら正しい位置につけます。
― その数はどのくらいあるのでしょうか?
解答席だけで384灯。
背景につける電球を入れると約700灯あります。
セットの移動の際、割れてしまう可能性があるので、収録のたびに取り付け、取
り外しをしているそうです。
他にも星型のオブジェを光らせるものや、セットの奥の縦に長い照明も
取り付けます。


<クイズ関連のアイテム>
演者が解答を書くペンタブレット。
1台ずつ各解答席に設置するのですが、ケーブルは事前にセットに仕込んであ
るので、ケーブルをつなげるだけになっています。
解答を入力するタブレットに使用するペンには、
収録中に落としてどこかへ行かないように紐がついていました。
このタブレットには「クイズ番組」ならではの、ある工夫がされています。
書き込んだ解答が他の人から見えないように、
覗き込み防止のシートが貼られていました。
もう1つ、クイズには欠かせないものがあります。
演者が解答する時に押す「早押しボタン」。
ボタンと連動して「光るランプ」も「電飾」が担当しています。
1台ずつ各解答席に設置するのですが、ケーブルは事前にセットに仕込んであ
るので、ケーブルをつなげるだけになっています。
解答を入力するタブレットに使用するペンには、
収録中に落としてどこかへ行かないように紐がついていました。
このタブレットには「クイズ番組」ならではの、ある工夫がされています。
書き込んだ解答が他の人から見えないように、
覗き込み防止のシートが貼られていました。
もう1つ、クイズには欠かせないものがあります。
演者が解答する時に押す「早押しボタン」。
ボタンと連動して「光るランプ」も「電飾」が担当しています。

<あさ 4:00(開始から2時間30分経過)>
セッティングが終わると正常に作動するかチェックします。
セットの裏と表で1つずつ順番に確認します。
早押しボタンの回線チェック。
1つずつ順番に押して確認します。
セットの裏と表で1つずつ順番に確認します。
早押しボタンの回線チェック。
1つずつ順番に押して確認します。

タブレットのチェック
黒い幕に仕込まれている「星のように見える電球」も電飾の仕事。
正解した時やオープニングなどに光らせます。
タブレットには「消す」のボタンが表示されていて
演者が書いた解答を自分で消せます。
決定後に消せないように裏でロックをかけています。
黒い幕に仕込まれている「星のように見える電球」も電飾の仕事。
正解した時やオープニングなどに光らせます。


<あさ 4:30(開始から3時間経過)>
全てのシステムチェックが終了。
― 次は何時集合なのでしょうか?
技術打ち合わせ前にもう1度チェックするので、
13時20分集合です。
今日は、時間があいているほうなので一旦、家に帰れるそうです。
― 次は何時集合なのでしょうか?
技術打ち合わせ前にもう1度チェックするので、
13時20分集合です。
今日は、時間があいているほうなので一旦、家に帰れるそうです。
<午後 1:20>
解散から約9時間後。
本番前のリハーサルに備え、全てのシステムをもう1度チェックします。
本番前のリハーサルに備え、全てのシステムをもう1度チェックします。
<午後 2:50>
システムチェックの後は代役を入れてリハーサル。
本番と同じように電飾も作動させ確認します。
タイミングが重要な正解発表などは、番組ディレクターの指示に従います。
本番と同じように電飾も作動させ確認します。
タイミングが重要な正解発表などは、番組ディレクターの指示に従います。

<午後 6:00>
本番収録 開始
<午後 9:04>
約3時間後、トラブルもなく無事に収録は終了。
収録後
収録後
演者がタブレットに書いた答えなどを全部保存し整理します。
編集で使用する全データを制作に送ります。
<午後 9:10>
撤収作業
組み立てた時と逆の順番で、電球やケーブルなど全て外して梱包します。
会社に帰った後も貸出品などを元の場所に戻す作業が残っています。
準備から撤収まで約13時間30分。
お疲れ様でした。


― 作業は何時から開始ですか?
- 山本:
- スタジオに入る前に配線などできることをやっておくので、
実際はもう少し前の時間から局に入って作業しています。
― セッティング終了から本番収録まであき時間は?
- 山本:
- あの時間は、お弁当を食べています(笑)
- 西尾:
- 直しとかがあるとお弁当も食べられないので
食べられる時に食べてという感じです。
家に帰らない日もあります。
その時はテレ朝の仮眠室を利用しています。
― 仕事の面白さは?
- 山本:
- 大変だったというのは視聴者には伝わらない部分なので、
大変でも一番できの良いものを観せるのが
嬉しいことなのかなって思います。

<電飾と照明の違い>
- 山本:
- 照明は人や対象物を明るく照らす役割。
セット内は照明の電球が映ることはあまりないのですが、
電飾はセット内に取り付けてあって電球そのものが見えています。
つまりセットの一部なんです。
- 西尾:
- 電飾は、視覚的にわかりやすいというのはあります。
どこが光ってどこが光っていないというのもわかりやすいですし、
視聴者が観てもきらびやかにひと目でわかると思います。
- 山本:
- 今回、スタジオのセットに電飾を仕込みました。
セットを照らしているのは照明です。
電飾の仕事は、セットの一部に点滅などを効果として加えることが出来ます。
これはテープライトと呼んでいます。
好きな形に曲げられたり、曲線に貼り付けたりすることができる
LEDライトです。
- 西尾:
- 今回は白1色でセットの緑が映えるように点滅させましたが、
色のバリエーションもあります。

