バックナンバー
#862
2023年4月9日
「放送作家の仕事」高須光聖さん(前編)
【番組司会】山口豊(テレビ朝日アナウンサー)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【出 演】高須光聖(放送作家)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【出 演】高須光聖(放送作家)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
バラエティ番組を中心に数多くのレギュラー番組を担当する高須光聖(みつよし)さん。
幼馴染だった「ダウンタウン」に誘われ24歳で放送作家デビュー。
現在は、映画やドラマの脚本、ラジオのパーソナリティ、作詞など多方面で活躍中です。
そんな高須さんに「放送作家の仕事」について伺いました。(前編)
幼馴染だった「ダウンタウン」に誘われ24歳で放送作家デビュー。
現在は、映画やドラマの脚本、ラジオのパーソナリティ、作詞など多方面で活躍中です。
そんな高須さんに「放送作家の仕事」について伺いました。(前編)


<放送作家の仕事>
テレビ局からのオファーを受けて、番組の演出家と企画を考え、台本にして、ロケに行くこともありますし、収録に立ち合ったり、オフラインチェックをしたり、ナレーションを書いたり。
放送作家は「なんでも屋」なので、TV番組を作る上で様々なことを演出家に寄り添いながら作りあげることが仕事です。
放送作家は「なんでも屋」なので、TV番組を作る上で様々なことを演出家に寄り添いながら作りあげることが仕事です。

<撮影現場>
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ)は、僕が東京に来た時から30数年携わっていますが、今なお、収録には行くようにしています。
特番の収録にも行くようにしていますし、新番組が始まる際の収録にも顔を出すようにしていますが、全ての番組の収録に立ち会うというのは、なかなか時間が取れないというのが現状です。
現場が大好きなので、本当は観に行きたいんです。
観に行くと台本に書いたことと、現場で起こっていること、それらが編集でどう変わるのか?がわかるんです。
「あっ、こういうところは要らないのか?」と理解できるので、現場と会議の間を埋めるためにはいいと思います。
自分の反省点も分かるので現場はいいですね。
特番の収録にも行くようにしていますし、新番組が始まる際の収録にも顔を出すようにしていますが、全ての番組の収録に立ち会うというのは、なかなか時間が取れないというのが現状です。
現場が大好きなので、本当は観に行きたいんです。
観に行くと台本に書いたことと、現場で起こっていること、それらが編集でどう変わるのか?がわかるんです。
「あっ、こういうところは要らないのか?」と理解できるので、現場と会議の間を埋めるためにはいいと思います。
自分の反省点も分かるので現場はいいですね。
<放送作家になった経緯>
ダウンタウンの二人と幼馴染だった高須さん。
東京で一緒に食事をしているときに、「自分たちのブレーンをやれへんか?」と誘われたそうです。
ブレーンって何をするのかわからなかったけど、テレビのことは好きだったので、吉本興行の大崎さん(吉本ホールディングス代表取締役)にお会いして、関西の番組につかせてもらったことが始まりです。
最初、放送作家に向いているとは思えずに、半年で音を上げて、ダウンタウンの松本人志さんに相談したんです。結果、止められたんですけど。
テレビはなんでも出来ると思い込んでいて、ルールを理解するまでが大変でした。企画も全く通らなかったです。
「自分流の型」が見つかると、企画に合うような得意技を展開できるようになり、企画が通るようになり始めました。
東京で一緒に食事をしているときに、「自分たちのブレーンをやれへんか?」と誘われたそうです。
ブレーンって何をするのかわからなかったけど、テレビのことは好きだったので、吉本興行の大崎さん(吉本ホールディングス代表取締役)にお会いして、関西の番組につかせてもらったことが始まりです。
最初、放送作家に向いているとは思えずに、半年で音を上げて、ダウンタウンの松本人志さんに相談したんです。結果、止められたんですけど。
テレビはなんでも出来ると思い込んでいて、ルールを理解するまでが大変でした。企画も全く通らなかったです。
「自分流の型」が見つかると、企画に合うような得意技を展開できるようになり、企画が通るようになり始めました。



<テレビの世界>
テレビは、凄い才能で溢れた方々が、ひしめいているような感じがしていましたので、東京のテレビ局に行くだけでもドキドキしてました。
挨拶した演出家の人に名刺を渡したら、パッと取られて。。。「わかった」とだけ言われ去っていかれて。。。
「あれ?東京ってこんなに冷たいところなの?」と、本当にショックで、関西に帰りたいと思いました。
その後、その演出家の方に会議でいじられ、自分のアイデアを笑ってくれたり、発言のチャンスが増え、そこから自信がついたというか、話しやすくなりました。
挨拶した演出家の人に名刺を渡したら、パッと取られて。。。「わかった」とだけ言われ去っていかれて。。。
「あれ?東京ってこんなに冷たいところなの?」と、本当にショックで、関西に帰りたいと思いました。
その後、その演出家の方に会議でいじられ、自分のアイデアを笑ってくれたり、発言のチャンスが増え、そこから自信がついたというか、話しやすくなりました。

<放送作家のやりがい>
芸人さんから「ここのスタッフ あたまイカれてる」というような発言があるとすごく嬉しいです。
これはすごい褒め言葉で、ここのスタッフは「真剣に馬鹿なことを考えて、芸人さんが思っていることを乗り越えた企画を出してくれた」という賛辞だと思ってます。こんなふうに言葉で表してくれると嬉しいです。
これはすごい褒め言葉で、ここのスタッフは「真剣に馬鹿なことを考えて、芸人さんが思っていることを乗り越えた企画を出してくれた」という賛辞だと思ってます。こんなふうに言葉で表してくれると嬉しいです。

<企画ができるまで>
スッと思いつくこともありますが、なかなか出てこないこともあります。
いい企画が思い浮かばない時は、会議に行くのが嫌になる時も。
企画そのものに100点はないんです。
この企画が本当に面白いのかどうかは、その企画が通ったり、演出家が面白いと思ってくれたときはじめて「あっ、良かったんだ」と思えます。
でもまだ、100点じゃなくて。
演者さんが演じてくれて、視聴者が面白いと思ってくださって初めて100点になるんで、自分だけじゃなかなかわからないんです。
企画は、自分の家から遠いところに行った時のほうが、浮かぶ気がします。
旅行してる時とか、あまり行かない街をプラプラしてる時とか。
何か違うセンサーが、不思議な感覚が働くんでしょうね。
いい企画が思い浮かばない時は、会議に行くのが嫌になる時も。
企画そのものに100点はないんです。
この企画が本当に面白いのかどうかは、その企画が通ったり、演出家が面白いと思ってくれたときはじめて「あっ、良かったんだ」と思えます。
でもまだ、100点じゃなくて。
演者さんが演じてくれて、視聴者が面白いと思ってくださって初めて100点になるんで、自分だけじゃなかなかわからないんです。
企画は、自分の家から遠いところに行った時のほうが、浮かぶ気がします。
旅行してる時とか、あまり行かない街をプラプラしてる時とか。
何か違うセンサーが、不思議な感覚が働くんでしょうね。
<企画が思いつかないとき>
ひたすら考えます。
シャワーを浴びてる時に、「ハッ」と思いつくことがあったので、自分の中で企画が煮詰まった時は、必ずお風呂に入ります。
とにかくず~っと考えてます。
放送作家の人はみんなそうだと思いますけど、寝る時も考えてるんですよ。
眠いんだけど、考えるんです。本当にやな商売ですよw
いろんな番組で企画を考えることに終わりはないので、濡れた靴下をず~っと履いてる感じなんですw
シャワーを浴びてる時に、「ハッ」と思いつくことがあったので、自分の中で企画が煮詰まった時は、必ずお風呂に入ります。
とにかくず~っと考えてます。
放送作家の人はみんなそうだと思いますけど、寝る時も考えてるんですよ。
眠いんだけど、考えるんです。本当にやな商売ですよw
いろんな番組で企画を考えることに終わりはないので、濡れた靴下をず~っと履いてる感じなんですw

<思い出に残っている企画>
マジックメール「ロンドンハーツ」の企画です。
僕に本当にあったことを企画にしたんです。
僕のところに誤送信が来たんです。ちょっといいなと思っている女性から。
「え~っ!」と思ったんですけど、その後に「間違えました」ってメールが届いて。
そういう時って、男は浮かれるんですよね。
そういう感情が自分の中にあったので、全員男って浮かれるんだなぁと思って、それを演者さんに味わってもらって仕掛けようと。
普通は笑い話で終わるんですけど、僕らは企画に応用できるんで凄くありがたいです。
嫌なことがあっても、同じことを企画にできるんです。
自分の人生におこった出来事をリサイクル出来る仕事なのかもしれませんね。
僕に本当にあったことを企画にしたんです。
僕のところに誤送信が来たんです。ちょっといいなと思っている女性から。
「え~っ!」と思ったんですけど、その後に「間違えました」ってメールが届いて。
そういう時って、男は浮かれるんですよね。
そういう感情が自分の中にあったので、全員男って浮かれるんだなぁと思って、それを演者さんに味わってもらって仕掛けようと。
普通は笑い話で終わるんですけど、僕らは企画に応用できるんで凄くありがたいです。
嫌なことがあっても、同じことを企画にできるんです。
自分の人生におこった出来事をリサイクル出来る仕事なのかもしれませんね。
