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#836
2022年9月25日

「データ放送」について

【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
      八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【出  演】遠藤修二(テレビ朝日技術局技術運用センター)
      荒川奈菜(テレビ朝日メディアプレックス・データ放送事業部)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
リモコンのdボタンを押すことで画面が切り替わり、色々な情報を見ることができる「データ放送」。
今回は「データ放送」について詳しく紹介します。



<「データ放送」とは>
1996年ごろ サービス開始
 テレビ放送の電波を利用して、ニュース・天気予報などの情報や番組表を提供することを目的としてスタート。
 テレビ画面上に表示するようになったのは、2000年のBSデジタル放送開始からで地上波放送では2003年の地上デジタル放送開始とともにサービスを開始しています。
 基本的には、テレビ放送(地上波/BS)が視聴できるテレビ受像機またはワンセグ放送が受信できる端末であれば見ることができます。

 インターネットに接続されたテレビ受像機では、より多くの情報を表示することができ、双方向のサービスが利用可能となります。



<「データ放送」のサービス>
・ニュース/天気予報/交通情報
・おすすめ番組の情報
・スポーツの結果
・星座占い
・ゴーちゃん。じゃんけん
・番組と連動した情報
 情報番組やバラエティ、アニメ、戦隊シリーズ、バラエティ番組、歌番組などともコラボしています。

<「データ放送」の現場>
24時間体制で「データ放送」の内容に問題がないかなどをチェックしています。

今回は朝の情報番組「グッド!モーニング」で視聴者が参加できる「お天気検定」などがどうやって提供されているのか取材しました。


・午前2時30分
 番組ディレクターから「発注原稿」が送られてきます。


・午前3時前
 問題や答えに間違いがないか、きちんと作動するかデータ放送担当の番組ディレクターと確認します。


・午前3時30分過ぎ
 番組の進行表を見ながらこの日のデータ放送が何時に発出されるのか等の最終チェックをします。


・午前4時55分
 番組スタート。
 まずはリモコンを持って、ニュースや占い、交通情報や天気などが正確に表示されるかなどを確認。
 メーカーによって不具合などないか5社のテレビをチェックします。
・7時32分
 「お天気検定」スタート。
 問題、答えを出すタイミングはデータ放送ディレクターの指示に合わせ手動で行われていました。

・「データ放送のデザイン」はどうやって作られている?
 担当者が表示するメニューやどういった画面構成にするかを考えデザインします。
 それをイメージ通りの仕様にプログラマーが仕上げます。
 コードを打つことで文章や画像の位置や大きさ、このボタンを押すと次に何を表示させるか、など動作を決めます。
 「グッド!モーニング」のデータ放送画面は何千ものコードからできているそうです。

<「データ放送の仕組み」>
データ放送は、『テレビ画面のどこに、どの画像や文章を配置するのか』を指示したプログラムと素材を放送波と一緒に送っています。
そのデータを視聴者の観ている受像機で組み立てて表示する仕組み。
データ放送のクイズにリモコン【色ボタン】で解答した際、どれを選択したかはテレビ受像機内にあるメモリに格納されます。
解答データを送信した際に、格納された解答と照合して一致すれば正解画面を、そうでなければ不正解画面を表示させる仕組みになっているそうです。



<注意事項>
獲得したポイントはテレビごとに加算されます。
別のテレビで答えて獲得したポイントを合算することはできません。

データ放送とTVerリンクを使うことで、プレゼント企画の応募がリモコンボタンを押すだけできるようになりました。

詳しくはテレビ朝日のホームページやデータ放送画面をご覧ください。

<「データ放送」とは? >
視聴者に近い大事なツール 遠藤修二
テレビとお茶の間をつなぐ架け橋 荒川奈菜