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#833
2022年9月4日

「音響効果の仕事」

【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
      八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】高橋健人(東京サウンドプロダクション)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
テレビ番組の映像にBGMや効果音を選んでつける「音響効果の仕事」の魅力を掘り下げます。



<音響効果の作業部屋>
作業の基本は、デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)という音楽を編集するソフトを使ってPCで行います。

ナレーションが入っていない映像データが送られてくるので、ナレーション原稿に書かれている時間(タイムコード)をガイドに音楽をつけます。

<曲を選ぶ>
曲を選んだら、ナレーションに「曲の長さ」を合わせます。

音源は、イントロを聞けば、だいたいどんな曲か覚えています。
会社でストックしているCDは10万枚以上。
昔はCDのジャケットで覚えることが多かったそうです。

自分の頭の中に音楽ライブラリーがないと作業が遅くなってしまうそうです。



<効果音をつける>
イメージに合わせて選びます。
SEのキーを上げ下げして馴染みが良くなるようにします。

「じゅん散歩」のタイトルに使われている効果音は高橋さんが選んだもの。その音を選んだ理由がありました。

番組が始まるときに高田純次さんが、番組のコンセプトとして“純粋な散歩、純喫茶みたいな散歩にしたい”と話をされていたので、純喫茶のレトロなドアベルをイメージして音を選びました。

<生音をつける>
時代劇やドラマで、刀の音など別に収録し、より効果的にする方法もあります。
料理のシーンなどに、マイクで収録した音を加工して映像に合わせることもあるそうです。



<選曲と効果音>
選曲の方が楽しいが、SE(効果音)は個性が出ると感じるようになりました。

<気を付けていること>
ナレーターの声のトーン、声のキーや帯域によって選曲を変えています。



<音響効果とは>
番組という絵に色をつけ
より良くする仕事
  東京サウンドプロダクション 高橋健人