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#817
2022年5月8日

きたろうさんとテレビ(後編)

【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
      八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】きたろう
【VTR出演】大竹まこと、斉木しげる
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
シティボーイズのメンバーとして、俳優として長年活躍するきたろうさんが思う「テレビ」「お笑い」「役者」、「シティボーイズのこれから」について伺いました。
<プロフィール>
1948年8月25日生まれ 74歳
「俳優小劇場」で大竹まことさん、斉木しげるさんなどと出会う。
1971年 劇団「表現劇場」を立ち上げ。
1979年 コントユニット「シティボーイズ」を結成。
1981年 オーディション番組「お笑いスター誕生!!」に出場。
    グランプリを獲得し一躍有名に。
    その芸風は80年代のサブカルチャーシーンに大きな影響を与えました。
1998年 映画「マルサの女2」に出演。
    俳優として数多くの映画・ドラマに出演。



<シティボーイズのこれから>
2015年にシティボーイズのファイナル公演をおこなったが、ファイナルと題して客を集めるのも嫌だなと思ったので“ファイナルpart.1 ”とつけた。
なんだかだらしなくなったなぁ。とのこと。


<VTR>
Q.2人はシティボーイズのライブについてどう考えている?

斉木しげるさん
「大事なことを決めるのはきたろうさん。
 俺も大竹まことさんもやりたいが、きたろうさんは、度肝抜くようなことやらない限りやりたくないと言っている。」

大竹まことさん
「斉木しげるさんはやりたがっているが、きたろうさんは“俺たちの使命は果たしたんじゃないか”と思っていると思う。」

きたろうさん
昔みたいに舞台でキレがないことが悲しい。そういう寂しさとか悲しさを味わいたくない。
そういう姿を見せるのが嫌だなっていう自分のわがままです。



<役者になるきっかけ>
俳優として最初の仕事は、映画「マルサの女2」(1988年 伊丹十三監督)。
伊丹十三監督には可愛がってもらった。
「お前の背中には哀愁がある」と言われて自信につながった。
単なる猫背だったんだけどね。
<VTR>
Q.役者としてのきたろうさんは?

斉木しげるさん
「台本がすごい。びっしり書き込んである。しっかり読み込んで計算し尽くしてやってるが、最後にとちる。これが意外であり面白さかもしれない。」

大竹まことさん
「役者にとってどのセリフを立ててどこを落として、何が伝わればいいかをものすごくよく分かっている。
 だから3人の中でセリフ覚えが一番早い。そのかわり相手が計算外なことをすると一番動揺する。」

きたろうさん
稽古は稽古した事を見せるんじゃなく“稽古なんてしてないよ”というところまで稽古するのが面白い。“役と自分との関係”というものがあって、いい役に出会えれば相当やりやすいがなかなか思うようにはできないよね。

セリフはただ覚えて喋るだけの段階から、急にストンと胸に落ちるときがある。
その瞬間まで練習しないと、お芝居はだめだな。



<アドリブと台本>
シティボーイズの舞台はアドリブ禁止。その反動なのか、映画・テレビの場合は「やるな」と言われるくらいアドリブが多いそうです。
でも、リハーサルでアドリブをやって本番ではやらない場合もあるんだとか。
理由は、みなの目線が冷たく感じるからだそうです。



<テレビの今後>
テレビは生(放送)がもっと増えていくと思う。
自由に、失言もあり、編集なしで、テレビは生じゃないかなと思う。

「羽鳥慎一モーニングショー」はよく観ます。
なんか間違った事言わないかなってドキドキしながら観ています。

<テレビとは>
テレビとは家具だ

(俺の言葉じゃないけど…)きたろう