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#784
2021年8月8日

クイズ作家

【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
      八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【出  演】道蔦岳史(クイズ作家)
【ナレーター】紀真耶(テレビ朝日アナウンサー)
「クイズプレゼンバラエティQさま」などの問題監修を務めるクイズ作家の道蔦岳史さん。
1978年、高校2年生の時に「クイズグランプリ」にチャレンジ。
翌年、再度挑戦して優勝。
これをきっかけに数多くのクイズ番組に参加。
優勝回数14回。その後クイズ作家になっていった経緯とクイズ番組の歴史を解説してもらいました。



<クイズで獲得した賞品>
海外旅行が人気だった時代背景もあり、賞金よりも海外旅行の賞品が多かったそうです。
海外旅行は9度獲得。賞金総額は200~300万円。
珍しい賞品で自動車をゲットしたことも。

~賞品の海外旅行~
①ヨーロッパ5ヵ国 ②アメリカ・メキシコ ③パリ・ディジョン
④アメリカ西海岸 ⑤ハワイ ⑥ハワイ ⑦ニュージーランド
⑧グアム・ハワイ ⑨エジプト

<クイズ作家になるきっかけ>
1989~92年「ギミア・ぶれいく(TBS系)」の中で「クイズの日本一決定戦」という企画をやりたいという相談が来たそうです。
はじめは出演者としてのオファーだったそうですが、当時クイズのプレイヤーで作家になっている人がほとんどいなかったので、「出演者の人選から問題作りまでやらせてもらいたい」と提案したことが作家になるきっかけだったそうです。



<問題作成のこだわり>
自分が面白いと思ったこと、興味を持った内容を問題にしています。
テレビを通して、「クイズは楽しい」を伝えられるように自身の感性を研ぎ澄まして問題を作っていると言います。



<クイズ番組年表>


・100万円相当の家電がもらえる「ズバリ!当てましょう(フジテレビ系)」の頃から優勝すると豪華賞品がもらえる視聴者参加のクイズ番組が盛り上がる。

・「ハワイ旅行」がもらえる「アップダウンクイズ(毎日放送)」で海外旅行がクイズの賞品として定着。

・1969年に1分間で100万円が獲得できる「クイズタイムショック」が放送開始。
これまでのクイズ番組は回答者同士が競ってきたが、この番組は回答者一人がスタッフ側と対戦という新たなスタイルとなった。

・1970年にスタートした「クイズグランプリ(フジテレビ系)」は「社会の10」「スポーツの30」などジャンル別、難易度別という形式を広めていった。

・1975年 「パネルクイズ アタック25(テレビ朝日系)」がスタート。
当時大流行していたオセロ・ゲームのシステムだけでなく、カラーテレビの普及という時代背景もあって大人気の番組になった。

・1977年、クイズマニアの目標となった「アメリカ横断ウルトラクイズ(日本テレビ系)」が放送スタート。
道蔦さんは、第5回と第8回に挑戦し、いずれも機内テスト1位。
第5回は準々決勝 テネシー州・メンフィスまで進出。
第8回はハワイまで進出したそうです。

・1979年に放送が始まった「象印クイズ ヒントでピント(テレビ朝日系)」は画像加工の技術が特徴。
2分割、3分割やモザイクなどテレビの特性を生かした出題形式となった。

・1981年「100万円クイズハンター(テレビ朝日系)」がスタート。
ハンマーで叩いて早押しするスタイルや、後半に相手から賞品を奪い取るという形式が生まれた。

・2004年「クイズプレゼンバラエティQさま(テレビ朝日系)」放送開始。高学歴芸能人が、クイズが得意なタレントとして数多く輩出された。

・その一方で2005年「クイズ!ヘキサゴンⅡ(フジテレビ系)」では珍回答を出す「おバカタレント」が人気になっていった。

<クイズ番組とは>
自分の感性、情報を発信するためのツール。
ライフワークであり生きがい。