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#772
2021年5月16日
テレメンタリー
「俺たちのミカン」愛媛朝日テレビ
【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】大西雄介(愛媛朝日テレビ 報道制作部長)
【ナレーター】木村拓哉
八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】大西雄介(愛媛朝日テレビ 報道制作部長)
【ナレーター】木村拓哉
テレビ朝日系列の24社が共同で制作する、ドキュメンタリー番組・テレメンタリーの中から昨年「ものづくりネットワーク大賞」を受賞した、愛媛朝日テレビ制作の「俺たちのミカン」をダイジェスト版で紹介します。

<番組の狙い>
西日本豪雨。
愛媛では、特に大きな被害が出た西予市野村町と宇和島市吉田町。
西予市野村町は、とにかく早く、放送すべき題材ととらえ「検証・西日本豪雨 ダムに沈められた町」として番組を制作。
一方で、1年後の放送を目指し、取り組んだのが宇和島市吉田町。
それが今回の「俺たちのミカン」となりました。
西日本豪雨。
愛媛では、特に大きな被害が出た西予市野村町と宇和島市吉田町。
西予市野村町は、とにかく早く、放送すべき題材ととらえ「検証・西日本豪雨 ダムに沈められた町」として番組を制作。
一方で、1年後の放送を目指し、取り組んだのが宇和島市吉田町。
それが今回の「俺たちのミカン」となりました。

<番組内容>
西日本豪雨被害から復興を目指す愛媛県宇和島市吉田町のみかん農家の若者たちの活動を追いかけたドキュメンタリー。
愛媛ミカン発祥の地である宇和島市吉田町は、土砂崩れで甚大な被害が出た。山が崩れ、みかんの木は流され、山全体に張り巡らされたスプリンクラーもダメになった。
被害総額は、およそ210億円。
西日本豪雨被害から復興を目指す愛媛県宇和島市吉田町のみかん農家の若者たちの活動を追いかけたドキュメンタリー。
愛媛ミカン発祥の地である宇和島市吉田町は、土砂崩れで甚大な被害が出た。山が崩れ、みかんの木は流され、山全体に張り巡らされたスプリンクラーもダメになった。
被害総額は、およそ210億円。


行政の支援を待ってはいられないため、玉津地区では、被災後、若者たちが立ち上がり、農道や農地の復旧を自らの手で行い、クラウドファンディングを使って寄付を募った。
農業に従事する40歳未満の若手農家の全国平均4.9%なのに対して、玉津地区は、25%。Uターン組やIターン組。
農業に従事する40歳未満の若手農家の全国平均4.9%なのに対して、玉津地区は、25%。Uターン組やIターン組。


みかん農家の若者たちが被災を機に、株式会社も設立。
1年を追う。
1年を追う。

<西日本豪雨から3年、今のみかん農家の現状>
西日本豪雨の影響で、愛媛県は44年連続1位だった柑橘の収穫量が2位に転落する状況になりました。
愛媛県としては、早期の園地の復旧を目指していますが、対象は300カ所以上あって、思うようには進んでいません。
10年以上かかる大規模な工事の場所は、まだ計画段階で、着工できていません。
西日本豪雨の影響で、愛媛県は44年連続1位だった柑橘の収穫量が2位に転落する状況になりました。
愛媛県としては、早期の園地の復旧を目指していますが、対象は300カ所以上あって、思うようには進んでいません。
10年以上かかる大規模な工事の場所は、まだ計画段階で、着工できていません。

<玉津地区の復興について>
玉津地区も、大規模な復旧工事は、この夏にようやく着工できるという状態で、まだ、道半ばといえます。ただ、この春には地元出身20代30代の男性3人が戻り、今後、農業を始める予定だといいます。
これとは別に、Iターンの男性もさらに1人増えて、若手が集う地域となっています。
さらに、被害が出た直後にボランティアで入った、松山市の人が松山で農家を始める。玉津柑橘倶楽部のメンバーが、その手伝いや、アドバイスをするなど、若い世代の農業への呼び込みが、被災地以外にも広がっています。
玉津地区も、大規模な復旧工事は、この夏にようやく着工できるという状態で、まだ、道半ばといえます。ただ、この春には地元出身20代30代の男性3人が戻り、今後、農業を始める予定だといいます。
これとは別に、Iターンの男性もさらに1人増えて、若手が集う地域となっています。
さらに、被害が出た直後にボランティアで入った、松山市の人が松山で農家を始める。玉津柑橘倶楽部のメンバーが、その手伝いや、アドバイスをするなど、若い世代の農業への呼び込みが、被災地以外にも広がっています。

<木村拓哉さんのナレーションについて>
木村さんは、被災直後の8月に吉田町を訪問していました。
現場の実態、状況を見ていることは非常に強いと思い、木村さんにオファーしたところ快諾してくださった。
ドキュメンタリー作品のナレーションは、初挑戦だったとのことですが、被災直後に入られたこともあって、収録時には、「被災地は今、どうなっているのか?」といったことを、細かく質問されました。
被災地に寄り添ったナレーション、そして、未来に向かって進む彼らの思いを代弁するような、丁寧なナレーションにつとめてくださったと思います。
木村さんは、被災直後の8月に吉田町を訪問していました。
現場の実態、状況を見ていることは非常に強いと思い、木村さんにオファーしたところ快諾してくださった。
ドキュメンタリー作品のナレーションは、初挑戦だったとのことですが、被災直後に入られたこともあって、収録時には、「被災地は今、どうなっているのか?」といったことを、細かく質問されました。
被災地に寄り添ったナレーション、そして、未来に向かって進む彼らの思いを代弁するような、丁寧なナレーションにつとめてくださったと思います。


<今後はどのような番組を?>
「俺たちのミカン」は、災害を入り口に、農業の未来について考えるドキュメンタリーだったと思っています。
それは、日常のなかにあるものが災害をきっかけにテーマとして浮かんできたと考えています。
今後も、身の回りにある出来事を、テーマとして深く掘り下げたドキュメンタリーを、作っていきたいと思っています。
「俺たちのミカン」は、災害を入り口に、農業の未来について考えるドキュメンタリーだったと思っています。
それは、日常のなかにあるものが災害をきっかけにテーマとして浮かんできたと考えています。
今後も、身の回りにある出来事を、テーマとして深く掘り下げたドキュメンタリーを、作っていきたいと思っています。


