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#756
2021年1月24日

第26回 PROGRESS賞(2)

【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
      八木麻紗子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
◆PROGRESS賞(プログレス)とは…
1995年にテレビ朝日系列24社の番組審議会委員が推奨する最高の賞。
放送番組のより一層の“質的向上・系列各局の制作力の向上”に資するものとして制定。

「PROGRESS(プログレス)」とは、進歩・向上・成長を意味し、制作者たちの日頃の努力を応援するものです。

系列全社が参加、ジャンルは問わず、自社制作の前年度(4月1日から翌年3月末日 まで)に放送された番組の中から、1作品をエントリー。
各社番組審議会委員(選考委員)による選考作業(ブロック別および全国選考の2段階)を経て、各賞を決定します。

◆今回紹介する2作品(ダイジェスト版)

【奨励賞】琉球朝日放送
「くとぅばどぅ宝 ~消滅危機言語を守る人~」
(放送日:2020年3月29日)
<番組内容>
世界には6000から7000の言葉があると知っていますか?
しかし、この半数が、この100年のうちに消滅してしまう可能性があります。最悪の場合10分の1、20分の1にまで減るとも言われています。
この状況に危険信号を出したのが、2009年のユネスコによる「消滅危機言語」の発表でした。それによると、日本国内では8つの地域の言語と方言が消滅の危機にあります。
しかもその半数以上が、琉球列島で使われている言葉
(奄美方言、国頭方言、沖縄方言、宮古方言、八重山方言、与那国方言)です。
番組では「方言とはどんな存在なのか?」「どうすれば未来に受け継ぐことができるのか?」私たちの宝「言葉」について考えていきます。

【優秀賞】ABCテレビ
「笑顔の村」
(放送日:2019年11月15日)
<番組内容>
和歌山県・那智勝浦町、色川地区は、世界遺産・那智の滝の西側に位置する
山あいの小さな田舎町です。
人口は320人ほど。そのうちの半数以上が移住者です。
移住者たちは塩づくりや医者など、それぞれ地域に根ざした仕事をしています。

「中途半端な田舎じゃないぜっていう、昔話のような暮らし」。
そう話す横浜市出身の外山麻子さん(36)は、12年前、
色川に移り住んできました。夫・哲也さん(61)とは色川で出会い、結婚。
のどかちゃん(6)、快くん(4)の2人の子どもとともに、
自給自足に近い生活を送っています。
自宅のすぐそばでニワトリや牛を飼い、畑では野菜を栽培。水は川から引き、薪ストーブで火をおこす、昔話のような暮らしです。美しい棚田の広がる集落で日々を送る一家の日常には笑顔が絶えません。
実は色川には、かつて人口減少によって集落が失われてしまった過去がありました。移住してくる人たちの力も借りて、これからの色川を守っていこうとしています。

色川にやってきた人たち、色川に生まれ育った人たち。そして新たに色川で育つ人たち。みんなの笑顔がつくる、きょうの色川。
そんな色川の日常を美しい景色とともにお届けします。