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#743
2020年10月11日

「芸能生活 約60年 井上 順 ~後編~」

【司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】井上 順
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)

<井上 順プロフィール>
1947年 渋谷生まれ 渋谷育ち
1963年 16歳の時「ザ・スパイダース」に参加
1971年 解散後、ドラマ「ありがとう」や歌番組「夜のヒットスタジオ」の司会や
      バラエティー番組など幅広く活動
2020年 4月15日に始めたTwitterが反響を呼ぶ



<若さの秘訣>
73歳に見えない理由はいつも楽しげに笑っていた両親のおかげ。
精神的に強くなれたのは「ザ・スパイダース」のおかげ。
グループの中の縦社会に一番年下で入りメリハリを教えてもらった。


<健康法>
縄跳びやタップなど日常的に運動し、歌のステージや舞台など、いつ仕事が来ても良いように整えている。
野菜スープを月に2~3回作り、自分流のダイエットのようなことも。




<心がけていること>
嫌なことがあっても、「教え」と捉え、悩まないようにしている。
1日でも長生きしたいので、なるべくお迎えが来ないように日用品を買いだめしている。
コーヒーや歯磨き粉などのストックを少し多めに蓄えておけば、天上の方で、「迎えに行くか、順を」となった時に「あ、また買っちゃったよ」と、待ってくれるかもしれないので。


<朝のルーティン>
朝は5時に目が覚める。
就寝は夜の12時半ごろ。
平均睡眠時間は4時間くらい。
目覚めは良く、パッと「よっしゃ!行くか~」という感じになる。

その後は、キッチンに行ってコーヒーを入れ、植物に水をあげる。
新聞を読み、ツイッターの文章を考え朝8時半ごろアップする。


<肩書き>
ミュージシャン、タレント、司会と色々やってきたが、最近は「歌の仕事」はほとんどしていない。

50代の後半に難聴になり、治らないとわかってからは補聴器をつけている。
仕事を受けるときは必ず「補聴器着けてますけど、よろしいですか?」と聞いている。

2016年NHK大河ドラマ「真田丸」のオファーを脚本家の三谷幸喜から受けた時に、「時代劇で補聴器つけていて大丈夫?」と断ったが、「大丈夫ですから」と口説かれ、受けてみたら「頭巾」をかぶった役だった。




<忘れられないこと>
初めてドラマをやった時に森光子さんに教わった2つのことがある。

「1つは遅刻しないこと、1つは台詞を覚えてらっしゃい」
よくよく考えてみたら、当たり前のことだと思ったが、時間が経つにつれ、ボディブローのように効いてきた。

台詞を覚えていくことは余裕ができ、いろんな世界が膨らんでいく。
余裕をもって仕事場に行けば、慌ててけがをすることもない。




<テレビとは>
『一緒に育った、育ててもらった仲間』
              井上 順