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#739
2020年9月6日

海外支局の仕事 ~タイ「バンコク支局」~

【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)
【中継インタビュー】松本健吾カメラマン(テレビ朝日)・白川昌見支局長(テレビ朝日)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
<内容>
世界8カ国 11カ所にある海外支局。
今回は2017年からバンコクに赴任しているカメラマンの松本健吾さんと中継をつなぎ、新型コロナウイルス禍での様子や現状などを聞きます。


<タイ・バンコク支局と中継>
バンコクの中心部アメリカ大使館の隣にある支局。
日本人スタッフ3人 タイ人スタッフ4人をオフィスで紹介。




<特派員の1日>
松本さんはオフィスまで徒歩で10分ほどかけ出勤。
マンションのエレベーターには人数制限を促す線が床に引かれ、消毒用のハンドジェルが設置されている。
オフィスエリアに入るには、入構証だけでなく体温チェックも行われる。
熱がなければシールが貼られる。

ロケでビーチの撮影。しかしどんな炎天下でもマスクは必須。
通常であれば外国人観光客で賑わう、カオサン通りの現状をリポート。
人の姿は見当たらず、レストランやマッサージ店などほとんどの店が閉まったまま。電車に乗る際は、改札内にあるサーモグラフィーで体温を計測。
車内に入るとマスクをしていない人は見当たらない。

緊急事態宣言とともに閉鎖されていたが営業を再開したデパートの様子もリポート。

建物の中に入る際にもマスクは必須のため入り口にはマスクの自動販売機が設置してある。
店内ではサーモグラフィーで体温を測る警備員が、マスクをしていない人に声をかけ着用を促している場面に遭遇。




<取材範囲>
ASEAN、オセアニア周辺がメイン(アフガニスタン、グアム、サイパンなども取材)。
年間の3分の1ぐらいは他の国に取材に行っていたが、半年出張がなく今は国内のみ。これまでは日本から来る仕事をこなすだけでいっぱいであったが、今は自分たちでリサーチし取材するようになった。


<バンコク支局の変化>
~白川昌見支局長(2年前に2人の子どもと赴任)に話を聞く~
取材に行かせて感染してしまうかもしれないという不安を常にかかえている。
取材先になるべく長い間いないようにしてもらうなど色んな工夫をした。
バンコク支局でも一時期はテレワークを導入していた。




<1番大変だったロケ>
~松本さんのカメラマンとしてのこれまでを聞く~
2013年フィリピンを直撃した台風の災害取材。
食料と燃料が重要だと思い知らされた。
世界中からメディアが来ていたが、燃料がないと発電できず中継ができない状況だった。




<タイから見た日本>
タイはメディアも含めて自由に声をあげ政権を批判するなど出来ないのが当たり前。
日本は声をあげる自由が保障されていると感じる。

タイ人の助手によく言われること。
日本の視聴者に向けてのニュースのため、いかに日本に関連づけられているかを考え取材していたが、もっとグローバルな視点で国際的な問題を取り上げた方が良いのではと提言される。

 テレビとは
  『見たことのない世界を届けるもの』
               松本 健吾