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#714
2020年3月15日

中野「アール・ブリュット展」
独自の発想と方法で生み出される芸術

【司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)萩野志保子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
【リポート】桝田沙也香(テレビ朝日アナウンサー)
今回で10周年となった「中野・街中まるごと美術館!」。
商店街を一つの美術館に見立て、アール・ブリュット作品を展示したイベントを紹介します。
テレビ朝日福祉文化事業団が共催。
<内容>
●「アール・ブリュット」とは?
Art=「芸術」Brut=「加工していない」「生のままの」「無垢なまま」というフランス語からできた言葉。
専門的な美術教育を受けていない人が独自の方法と発想によって生み出す作品のこと。
作家の中には知的に障がいがある方や、精神に障がいがある方もいます。




●街角アール・ブリュット展
中野を代表する4つの商店街と店舗でアール・ブリュット作品を展示。
中野サンモール商店街では、空中に巨大な作品バナーを展示。
中野南口駅前商店街では、25名・全作家の作品バナーを展示。
中野レンガ坂商店街では、8名の作家の写真バナーを展示。
中野マルイでは屋外と展示スペースで作品バナーを展示。
三井住友信託銀行中野支店では、実際の作品を鑑賞することができます。
中野ブロードウェイ商店街では、館内3カ所の階段で、これまでのイベント風景や、およそ30点の作品をポスターで展示。


●商店街が協力する理由
中野ブロードウェイ商店街の青木理事長は、「最初は疑心暗鬼だったが、作品を見て鳥肌が立った。びっくりした。
その時のことが10周年につながる一つの引き金になった」と、当時を振り返ってくれました。


●アール・ブリュット展「きおくのゆくえ」
150色のペンを使い分け、色鮮やかに描かれた愛らしいフクロウや、サイズがおよそ3センチ、緻密に作られた小さな人形、絨毯に使う様々な色の太くて強い糸を織った立体的なオブジェ、落ち葉を折り紙のように折り、小さな動物にした作品など、ギャラリーでは、全国から集まったアール・ブリュット作品を展示。


●テレビ朝日福祉文化事業団 これからの取り組み
立花幸樹(テレビ朝日福祉文化事業団 事務局次長)
「アール・ブリュットは、まだまだ知られていない。
誰もがアール・ブリュット作品を鑑賞できる催しをバックアップしたり、いつでもアール・ブリュット作品を鑑賞できる場所がほしいという声もあるので、そういうことも考えていきたい。」