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#713
2020年3月8日

第52回テレビ塾「AbemaTV」の今と未来
~会見生中継&恋愛番組で大躍進!インターネットTV局の舞台裏~

【番組司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)萩野志保子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)

【第52回テレビ塾 講師】
テレビ朝日 総合編成局総合編成部「AbemaTV」担当
山西 雄大

テレビ朝日 総合編成局総合編成部「AbemaTV」担当
松尾 健司

【第52回テレビ塾 司会進行】
田中 萌(テレビ朝日アナウンサー)
<内容>


2016年4月に開局した「AbemaTV」。
サイバーエージェントとテレビ朝日が共同で展開する“インターネットテレビ局”はオリジナルの生放送コンテンツや、ニュース、音楽、スポーツなど、約20チャンネルをすべて無料で提供。

スマートフォン、PCなど様々な端末でテレビを観るような感覚で利用することができる。

そんなインターネットTV局の現在の状況、そしてこれからをテレビ朝日から出向している2名が講師となって解説します。




<VTR AbemaTV社長 藤田晋>
チャンネルはいくつでも増やせる。
野球中継などの放送時間延長も自由にできるが、テレビとは違うので、見に来てもらうために面白い番組、話題になる番組を作らないといけない。


<AbemaTVとは>
アプリのダウンロード数は開局から3年9ヶ月で4800万を突破。
観方は2種類。
テレビと同じように決まった時間に配信される番組を観れるが、その配信されたものはストックされオンデマンドで観られる。
無料で観ることが出来るものはテレビと同じく広告収入、プレミアム会員は月960円で会員限定の番組なども自由に観ることが出来る。




<AbemaTVの持ち味>
2019年6月。週に1000万人が利用するサービスとなった。
そのきっかけは「山里亮太と蒼井優の結婚会見」。
生ではなかったが即時配信した。
スローガンは、『何かあったらすぐアベマ』。

自然災害等があった際には専門チャンネルをすぐに増やすこともできる。
中継カメラはテレビ朝日の報道カメラを利用することが多い。


<テレビ朝日のバラエティ番組と連動>
地上波の番組と連動企画を実施。
コンプライアンスの厳しい地上波ではできなくなった過去の企画などを放送。
「ロンドンハーツ」「テレビ千鳥」「アメトーーク!」「激レアさんを連れてきた。」など、1週間で120万人に観てもらうことができた。

毎週月曜日の深夜バラエティ番組「かみひとえ」や「しくじり先生」とも連動。

AbemaTVオリジナルの番組を「アベマの時間」として、地上波で放送することもある。




<AbemaTVのオリジナル番組>
オリジナル番組の中でも恋愛リアリティーショーが大ヒット。
「月とオオカミちゃんには騙されない」「今日、好きになりました。」は合計4億回以上再生された。

男性客の多かったAbemaTVに女性客を取り入れるために始まった。


<SNS戦略>
AbemaTVの宣伝部にはテレビ局にいない
TwitterやInstagramのスペシャリストがいる。
中には、自身がインフルエンサーである人も。
またトレンドワードを専門に日夜戦略を立て実行している。


<これからのAbemaTV>
競輪チャンネルを開設。車券がそのままアプリから買える。
2020年冬公開予定の映画「アンダードッグ」は劇場公開だけでなく、AbemaTVのプレミアム会員向けにも配信される予定。