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#711
2020年2月23日

プロデューサー・慶応大学特任准教授
若新 雄純(わかしん ゆうじゅん)(後編)

【司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)萩野志保子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】若新 雄純
<内容>
「大下容子ワイド!スクランブル」で、2018年から木曜日のコメンテーターを務める若新さんとはどんな人物で、今のテレビについてどう思っているのか伺いました。



~若新さんのプロフィール~

19XX年 福井県若狭町生まれ
     ヴィジュアル系バンドにハマる。自称、中二病。

20XX年 慶応大学 大学院では産業・組織心理学を専攻。

2010年 新宿・歌舞伎町でダイニング・バーを経営。

2013年 「NEET株式会社」設立

2014年 鯖江市役所JK課を立ち上げ、プロデューサーになる。
     全国各地で公共政策やまちづくり事業も携わる。

2016年5月 「AbemaPrime」初出演

2017年 慶応大学大学院政策・メディア研究科 特任准教授

2018年10月 「ワイドスクランブル」初出演




①なりたかった職業
山奥で両親が学校の先生という保守的な家に生まれ育ったからこそ、「自分が人とズレていること」に気付くのが早かった。

能力が足りないのではなく、馴染めない。
みんなができることで自分がうまくできないことが多かった。

「ズレている自分が我慢せずに自分の持っているものを生かせる生き方」を考え、探してきた結果が今なのかもしれない。




②コメンテーター
目立つのが好きだったのでチャンスがあれば、人前に出て喋りたいと思っていた。

コメンテーターという職業を意識し始めたのは、何人もの取材記者に「視点が面白い」と言われた時。

テレビのコメンテーターはその頃「正しい結論」「正しい情報」を言い切れる人が、勝ち残っている印象が強かった。

新しい視点を通して観ている人たちに「そういう考え方もあるのか」というヒントを得てもらうことは、僕にもできるかもと思った。


③テレビ出演
将来テレビに呼ばれたら「猫背で出るぞ」と決めていた。

小学校高学年のころに見た「ミュージックステーション」にヴィジュアル系バンドの人たちが猫背で出てきてタモリさんの横に座って、しかもハキハキ喋らない。
その姿はすごく興味を持たせてくれ、なぜか魅力的だった。

猫背で出ることによって多くの人の注目を集め、後出しで魅力を伝えていくってすごいと思った。




④これからのテレビ
個人が得たい情報はどんどんスマホに集約されていくと思う。
その一方で、皆で共有する場も大事にされていく。

皆で時間を共有するときに何となく流れているコンテンツも必要。
リビングからテレビはなくならないと思う。

ただ、分かりやすさや短いフレーズを重視しすぎたために、深く考えなくても分かるような情報が増えすぎたことが現代の問題。

結論が出ずに、問いかけで終わる映画のような「自分で考えられるわかりやすさ」をテレビで提供していきたい。


⑤テレビとは
新しく発見するチャンスを作れる場所。