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#702
2019年12月8日

第25回 PROGRESS賞

【司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)萩野志保子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
受賞4作品を2回にわたって放送します。
最優秀作品は、12月28日(土)あさ4時30分からテレビ朝日で放送予定。




◆PROGRESS賞(プログレス)とは…
1995年にテレビ朝日系列24社の番組審議会委員が推奨する最高の賞。
放送番組のより一層の“質的向上・系列各局の制作力の向上”に資するものとして制定。

「PROGRESS(プログレス)」とは、進歩・向上・成長を意味し、制作者たちの日頃の努力を応援するものです。

系列全社が参加、ジャンルは問わず、前年度(4月1日から翌年3月末日 まで)に放送された番組の中から、1作品をエントリー。

各社番組審議会委員(選考委員)による選考作業(ブロック別および全国選考の2段階)を経て、各賞を決定します。




◆今週の2作品(ダイジェスト版)

【奨励賞】名古屋テレビ放送
  メ~テレドキュメント
 「常滑エピテーゼ ~カタチとこころ~」
 (放送日:2019年3月25日 放送分数:50分)




<番組内容>
病気やけがで失われた体の部分を補う装具を“エピテーゼ”と呼ぶ。
愛知県常滑市にある石膏型メーカー「マエダモールド」は、半世紀に渡って常滑焼の生産を続けてきた。

マエダモールドの工房を覗くと、本物そっくりの“おっぱい”がずらりと並んでいる。
乳がんなどで乳房を失った人のためのエピテーゼ、人工乳房である。

ペットボトルの普及などで常滑焼の生産自体が減り、「型」の注文も減少の一途を辿る中で、新たに作り始めたのが、エピテーゼであった。
常滑の小さな会社が作ったエピテーゼで、人生を取り戻していく女性たちの姿を描く。

<制 作>
P:村瀬 史憲 D:石神 愛子アナウンサー 撮影:鈴木 崇義




【最優秀賞】北陸朝日放送
 「言わねばならないこと~防空演習を「嗤った」男・桐生悠々~」
 (放送日:2018年11月18日 放送分数:72分)




<番組内容>
金沢市出身の新聞人・桐生悠々(きりゅう ゆうゆう)。
信濃毎日新聞の主筆だった1933年(昭和8年)8月、軍部の演習を批判した社説「関東防空大演習を嗤う(わらう)」で軍部の逆鱗に触れ、新聞社を追われる。
その後、個人雑誌「他山の石」を発行し、度重なる発禁処分を受けながらも軍部の暴走を批判し続けたが、太平洋戦争直前の1941年9月に他界した。

番組では、悠々の論説記事を読み直し、現代のニッポンにも通じる。
その主張の普遍性を訴える。
現代ジャーナリズムの直面する危機をあぶり出し、桐生悠々の苦難が単に過去の歴史譚ではないことを訴える。

<制 作>
P:三浦 信幸 D:黒崎 正己、谷口 洸亮
カメラ:川岸 正浩 編集:牧田 邦和 朗読:中村 敦夫



※奨励賞と優秀賞受賞の2作品は 2020年2月2日に放送予定。