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#694
2019年9月29日

世界体操ドイツ・シュツットガルト2019

【ゲスト】水鳥寿思(男子体操競技強化本部長/男子日本代表監督)
【司会】寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)萩野志保子(テレビ朝日アナウンサー)
【ナレーター】田中萌(テレビ朝日アナウンサー)



【内容】
オリンピックの前哨戦とされる世界体操。
放送直前(10月8日夜11時から6夜連続中継)に初心者でも楽しめるように、男子体操競技強化本部長であり男子日本代表監督でもある水鳥寿思さんにポイントを教えていただきました。



◆水鳥寿思 男子体操競技強化本部長/男子日本代表監督◆
アテネオリンピック、団体金メダル。
世界体操でも数々のメダルを獲得。
ロンドン・オリンピック最終予選を最後に引退。

2012年、史上最年少・32歳で男子体操競技強化本部長に抜擢される。
リオデジャネイロ・オリンピックではアテネ・オリンピック以来12年ぶりに団体金メダルに導く。



◆見所◆
内村、白井というこれまで体操男子を引っ張ってきた。
2名の選手が出場しない大会ではあるが、これからの日本を引っ張っていく次世代のエースが多く出場し、世界を相手にどこまで戦えるのかが観られる試合。
また、女子は世界体操で東京2020出場枠獲得を狙う。




◆注目ポイント1◆
日本の新エースとしてチームをけん引する「谷川兄弟」。
2人がそろっての代表入りするは今回が初!

弟・翔(かける)の得意種目はあん馬。
「開脚王子」と呼ばれ柔軟性を活かした美しい演技がポイント。


<水鳥監督コメント>
他の選手ではとても出来ないような「開脚旋回」やつり輪での「開脚上水平」は世界一美しいと思う。
Dスコア 技の「難しさ」。
Eスコア 技の「美しさ」「正確さ」の両方が稼げる。

兄・航(わたる)の得意種目は跳馬。
「着地王子」と呼ばれピタっと着地を決めて高得点につなげる。


<水鳥監督コメント>
普段の生活から無意識レベルで着地を意識している。
1つの大技で勝負する跳馬で、世界一難しいレベルにある技「リ・セグァン2」に挑む。


◆注目ポイント2◆
「現役高校生」橋本大輝。
高校生で世界体操の日本代表入りしたのは、2014年の白井健三以来史上2人目。

得意種目はあん馬、跳馬、鉄棒。
つま先までピンと伸びた演技が得意。

<水鳥監督コメント>
1日5時間という練習量がすごい。
また出来ないことをしっかり納得できるまでやり続ける。
仲間への応援もすごい。


◆注目ポイント3◆
「誰よりも信頼できる安定感」萱(かや)和磨。

<水鳥監督コメント>
谷川兄弟と肩を並べ個人総合で十分世界と戦える選手。


◆注目ポイント4◆
「キャプテン」神本(かもと)雄也。

<水鳥監督コメント>
得意種目はつり輪、平行棒、鉄棒。
世界体操に出るのは初めてでもチームをけん引する存在。


◆ライバル国の注目選手◆

ロシア
    アルトゥール・ダラロヤン
    ニキータ・ナゴルニー

<水鳥監督コメント>
力強さと美しさを兼ね備えている選手。
急激に強くなって今のロシアを引っ張っている。

中国
    鄒敬園(スウ・ケイエン)

<水鳥監督コメント>
平行棒の世界チャンピオン。
減点が非常に少なく正確な演技が脅威。


◆男子体操競技強化本部長/男子日本代表監督として◆
今まで経験した世界体操の中で一番面白いと思う。



若い選手が出るだけでなく、東京2020に向けて難度を上げるため、新しいチャレンジをしなくてはいけない大会。 是非、注目してほしい。