＜内容＞
テレビ朝日の放送番組審議会委員を6年間務めた小倉純二さん。

Jリーグの立ち上げ、アジア初となるワールドカップを日本に招致、女子サッカーなでしこジャパンの世界での活躍など、日本サッカーの国際化に貢献。その功績はFIFAに表彰（日本で3人目）されました。

そんな「日本サッカー協会最高顧問」の小倉純二さんが見つめてきた「サッカーとテレビ」とは？

＠小倉純二さんは古河電工に入社するまでサッカーには無縁だった

1962年　早稲田大学卒業後、古河電工に入社

1981年　古河電工のロンドン事務所に駐在していた際
　　　　　サッカー場で観戦、客席が満員の事や観客の熱に感銘を受ける

1987年　日本に帰国後、古河電工のサッカー部部長に就任　
　　　　　（当時の古河電工サッカー部には川淵三郎・宮本征勝・鎌田光夫など多数在籍）

＠日本にはプロのサッカーリーグがなかった

1988年　ソウルオリンピック…予選敗退
1990年　W杯イタリア大会　…予選敗退

このままではいけないと思い立ち、サッカーのプロリーグ「Jリーグ」発足に動く

1993年 日本初のプロサッカーリーグ「Jリーグ」開幕

同年
FIFAワールドカップアメリカ大会　…予選敗退
アジア地区最終予選　日本VSイラク

＠「ドーハの悲劇」小倉純二さんは見ていなかった！？

同日同時に行われていたサウジアラビアVSイラン戦を観ていたため、敗退の瞬間は見逃してしまった。
Jリーグ開幕と同じ年に起きた出来事、確かに悲劇ではあったが、この事もテレビが伝えてくれたため、｢サッカーって面白いな｣と日本全体で皆が感じてくれるようになったと思う。

2002年　日韓ワールドカップ

2011年　FIFA女子ワールドカップ　（ドイツ）　
　　　　なでしこジャパン優勝

＠東日本大震災と同じ年に「なでしこジャパン」優勝

なでしこジャパンの試合では、日本への支援に対しメッセージを込めたバナーを作成、毎試合前後ピッチを1周しテレビを通じて世界中に感謝を伝えた。

決勝戦の平均視聴率は午前5時～6時30分にもかかわらず21.8％、瞬間最高視聴率は27.7％（ビデオリサーチ調べ　関東地区）
小倉さんは、「優勝した事だけでなく信じられない視聴率だと驚いたことを覚えている。」

＠東京2020大会について

男子も女子も前回のロンドンオリンピックでは、かなりいいところまでいっていたので、メダルを取れるよう頑張ってほしい。

また、多くの外国人に日本に来てもらって、楽しんでもらいたいという願いが強い。

＠2018年

2018年　FIFAワールドカップ　（ロシア）
実際に試合を会場で観た人は約300万人
TV観戦した人は約35億人（世界の人口の半分）

テレビの偉大さを感じた。

テレビとは…

日本のサッカーを育ててくれた恩人　小倉　純二