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#674
2019年5月5日

「伊東四朗とテレビ」後編

司会:寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)萩野志保子(テレビ朝日アナウンサー)
ゲスト:伊東四朗
VTR:三宅裕司
ナレーター:田中萌(テレビ朝日アナウンサー)
<内容>
芸歴61年 役者、司会者、コメディアンなど、幅広く息長く活躍をしてきた伊東四朗さん。
昭和~平成~令和とテレビ創世記から歩んできた伊東四朗さんにテレビのこと、これからのことを伺いました。

【初めてのテレビ出演】
浅草の舞台中継が初めてのテレビ出演となる。
当時はドラマでも生放送でやっていた。
生放送からVTRになったときの方が大変だった。
その頃は編集費が高いという理由で一発録り。
途中で失敗したら最初からやり直しだった。

【テレビ】
テレビは今だと思う。
今を背負ってないといけないと思う。
自分が出演した番組は「反省の材料として観なきゃいけない」と思っている。
監督がOKしたところはOKだと思うが、
家で観ているときに「もう1回やって欲しかったな」と思ったことがある。

【今のテレビへの注文】
バラエティー番組と言いながら「トーク番組かクイズ番組」が多い。
コントあり踊りありトークもあり、夜店のように色々あるのが、
自分が思っているバラエティー番組。
また稽古をやってから本番収録をする番組が少なくなった。
稽古が必要な喜劇をテレビのバラエティ番組でやってほしいと思う。

【喜劇役者】
三宅裕司インタビュー。
「芸能界は、破天荒を芸の肥やしにすると豪語する人が多かったが、伊東さんは私生活がものすごく真面目。それなのに、これだけの芸を持ち演技力のあるのが魅力」
「フリはシリアスにリアリティーに演技するのに、オチでのばかばかしさ、その落差の圧縮比は日本一」

【舞台について】
古希の記念でやった舞台「社長放浪記」(演出・三宅裕司/作・三谷幸喜)
が今までで一番面白かった。
良い舞台にするには、初めて見る客の間合いで芝居をすること。
そして、開演前から客の様子を覗いてその日の雰囲気を掴むことが大事。

【テレビとは…】
『最先端の今を映すもの、それが使命。』 伊東四朗