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#668
2019年3月24日

渡辺篤史の建もの探訪 30周年(後編)

ゲスト:渡辺篤史
司会:寺崎貴司(テレビ朝日アナウンサー)萩野志保子(テレビ朝日アナウンサー)
ナレーター:田中萌(テレビ朝日アナウンサー)

<内容>
放送回数は1500回を超え、4月には30周年を迎える。
「渡辺篤史の建もの探訪」は平成元年の4/1にスタート。

探訪した個人宅は1500軒以上、出会った家族は6000人を越えます。

初回から長年番組に携わるスタッフのインタビューを交え、
渡辺篤史さんに長寿番組ならでは秘話を伺う後編。

<インタビュー出演>
番組歴延べ25年/プロデューサー 山澤 達義
番組歴延べ15年/ディレクター 湯沢 信夫
番組歴30年/初回からの編集マン 小深田 真次

<秘話>
初期の頃は家主や建築家に「なにその番組?」と言われたが、
長くやっていくと番組も認知され受け入れてもらいやすくなった。

「探訪する家選び」は、ホームページの応募だけでなく、
建築雑誌などからも選んでいる。
長くやっていることで過去に紹介した家の建築家の方から、
新たな情報をもらえるようになった。


趣味を建築よって解決、取り入れている家は取材しやすい。
過去にはリビングの代わりにゴルフのドライバーがふりまわせる部屋を作った方や家の半分がガレージになっている方などがいる。

渡辺語録には「思わず深呼吸したくなる」などの名言もあるが、
放送ではカットになることの多い「迷言」「ダジャレ」もある。

観葉植物のパキラ⇒小林パキラ(小林旭)
木材のオーク  ⇒多く(オーク)を語らない木材
小窓      ⇒コモド(小窓)オオトカゲ


番組は「建て主」に招き入れてもらえるからこそ成り立っている。
寝室、風呂、トイレまで開放してくれる協力があってこそ、
感謝の気持ちでお邪魔しているから思わず褒めてしまう。

渡辺さんご自身が建てた家はコンクリート打ちっ放しの家。
これから建てたい家はと聞かれるならば「テント」。

平成とともに歩んできた30年の建もの探訪。
「アイランドキッチン」はそれまで壁向きだった台所を変え、
「らせん階段」は狭小住宅をもっと有効利用できるようにしてきた。
建ものは自由の解放の歴史である。

渡辺篤史にとって「建もの」とは・・・
  身を守ってくれて
   希望を与えてくれるもの
         渡辺 篤史