ごはんジャパン

過去の放送

2018年8月4日放送 「カンパチ」

『江戸前鮨職人が“房総の夏”を握る!』
ロケ地:千葉県館山市

今回は、房総の海の幸を求めて、寿司職人・青木利勝氏と前川泰之が、千葉・館山へ。江戸前鮨の“匠”である青木氏が、高級魚カンパチなど“房総の夏”を握る…!

2人が訪ねたのは、館山で50年以上のキャリアを誇る定置網漁の匠、海老原斉(えびはら・ひとし)さん。早朝からはじまる斉さんの漁に、2人はさっそく同行することに…!
出航して10分、もう漁をはじめると聞いて2人はビックリ。実は、斉さんの漁場は港から500メートルほどしか離れていない沖合なのだ。この時期、産卵のために太平洋沿岸を北上してきた魚は房総半島にぶつかり、潮の流れに沿って、沿岸からやってくるという。斉さんたちの漁法は、そのルート上に仕掛けた垣網(がきあみ)で魚を誘い込み、入口が広く出口が狭い箱網(はこあみ)に閉じ込められた魚を箱網ごと引き上げるという、定置網漁なのだ。
高級魚のカンパチをはじめ、この日はなんと20種類以上の魚を水揚げ。漁獲量が少ない天然のカンパチとの出会いに、青木さんも大興奮する。

漁を終えた後、海老原さん宅にお邪魔した2人。なんと海老原家では毎朝、斉さんが魚をさばき、妻の由紀子さんが漁師全員の朝食を作るのが習慣だという。こうした夫婦の日課がはじまったのは、30年ほど前。その頃、館山では深刻な漁師不足に陥っており、海老原さん夫妻は東北へ出稼ぎに来てくれる若い漁師たちを探しに行ったという。こうして館山に来てくれた漁師たちのため、由紀子さんが朝食を作るようになったのだそうだ。

40年以上、海と共に行きてきた海老原さん夫妻のために、江戸前鮨の“匠”、青木さんが房総の海の幸を握ることに。用意したのは天然のカンパチをはじめ、築地にも出回ることが少ないというダルマイカやウルメイワシなど、房総沖でとれた旬の魚6種だ。
しかし、斉さんは漁師でありながら、生の魚が苦手であることが判明! そんな斉さんのため、青木さんが“匠”ならではの技を駆使する。はたして、そのテクニックとは…!?

今回のシェフ・レポーター

前川泰之(俳優)
青木利勝(『銀座 鮨青木』店主)

地元の匠

海老原斉さん

地元の店

波奈総本店
〒286-0048 千葉県館山市北条2619-6
TEL 0470-22-1385

今回登場した料理

天然カンパチ エイ肝ポン酢

ウルメイワシの握り

タチウオの握りとエイ肝

ダルマイカの握り

アイゴの握り

サバの握り

熟成天然カンパチの握り

『カンパチ』

カンパチのうま味を引き出す青木さんの技とは!?

青木さんはまず、カンパチを一週間ほど熟成させました。
魚を熟成すると、うま味成分が増えますが
大事なのはその時の温度。
魚を凍らせてしまうと‥
細胞が壊れ、うま味成分が逃げてしまいます。
今回、青木さんが使ったのは、氷温熟成の技。
凍らないぎりぎりの温度で熟成することで、
うま味成分や甘味成分が増えるんです。