ごはんジャパン

過去の放送

2016年11月12日放送 「サツマイモ」

『蜜のしたたる甘い芋 べにはるか』
ロケ地:茨城県ひたちなか市

今回注目する食材は、茨城県産のサツマイモ“べにはるか”。そのおいしさの秘密を求めて、パティシエの高木康政氏と陣内孝則さんが現地を訪れる。

サツマイモの生産量全国第2位を誇る茨城県。その東部に位置するひたちなか市は、“日本一の干し芋産地”としても有名だ。
そんなひたちなか市に、甘くてしっとりおいしいサツマイモを求めてやってきた2人。訪ねたのはサツマイモ作りの匠、安富生さん(59歳)と妻の康子さん(59歳)。安さん夫妻は、およそ6000坪の畑でサツマイモを育てているが、中でも“べにはるか”が自慢だという。べにはるかは、甘さが自慢の“春こがね”と、形がよいことで知られる“九州121号”を掛け合わせ、2010年に生まれた新品種。抜群の甘さとしっとりした食感で、今、スイーツ業界からも注目を集めているサツマイモだ。

収穫のお手伝いに励んだ後、2人は安さんの自宅にある自家製ピザ釜で、“サツマイモのピザ”と“焼き芋”をご馳走してもらう。べにはるかの香り、甘さ、食感に大いなる感動を味わった2人。さらに、おいしいサツマイモを作るために安さんがこだわっているさまざまな作業を目の当たりにして、その情熱に脱帽する。
番組では、安さんが作ったサツマイモのおいしさを科学的な視点から分析!
そのカギを握るのは“キュアリング”という作業にあるという。はたしてキュアリングとはどんな作業なのか…!?
どんな効果があるのか…!?
生物学者の福岡伸一氏が解説を加えていく。

そしていよいよ、“世界のパティシエ”高木シェフが、安さんのべにはるかを使って絶品スイーツを作ることに…!
シェフが考えたのは、“サツマイモのミルフィーユ”。安さん夫妻も喜んだ、極上スイーツのレシピとは…!?

今回のシェフ・レポーター

陣内孝則(俳優・映画監督)
高木康政(ル パティシエ タカギ オーナーシェフ)

地元の匠

安富生さん 康子さん

地元の店

「お宿 浜田館」
茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦4
TEL:029-265-7211

今回登場した料理

安富生さん
「焼き芋」

安富生さん
「サツマイモのピザ」

高木康政シェフ
「サツマイモのミルフィーユ」

高木康政シェフ
「べにはるかのスイートポテト」

『サツマイモ』

匠のサツマイモのおいしさの秘密
キーワードは「キュアリング」

福岡伸一(生物学者、青山学院大学教授)
「キュアって治すっていう意味ですよね?
お芋を掘り出すとどうしても表面に傷がついたり傷んだりしますよね」



サツマイモを収穫するとき、ツルから切り離すと傷が出来ます。するとサツマイモは自分で傷をふさいで治そうとします。
この働きを助けるのがキュアリング処理。

暖かく湿度の高い環境におくことでサツマイモが活性化されて傷がふさがります。

それを寝かせることで甘みを引き立たせていたのです。