過去の放送

2021-02-06「茨城県 凍みこんにゃく」

『伝統の凍みこんにゃくで極上すき焼き』

  • 【ロケ地】茨城県久慈郡大子町
  • 【出演者】大江憲一郎(日本料理)
         中山優馬(俳優・歌手)

厳しい寒さが続く2月。こんな時こそ食べたいのがあったかい、すき焼き。和の真髄を知り尽くした日本料理の匠がうま味を逃さない、ワンランク上のすき焼きを提案する!そこに欠かせないおいしさを引き出す食材が氷点下、極寒の中で作られる茨城の伝統食材だ。お肉のようなのにローカロリー、ヘルシー。2015年に開かれたミラノ国際博覧会で、10時間待ちともいわれた「日本館」の中で出展するほど世界から注目される食材とは?

すき焼きに合う食材探しの旅に出たのは、俳優・歌手の中山優馬と、日本料理の巨匠、大江憲一郎さん。2人が訪ねたのは福島県と栃木県の県境にある茨城県大子町。この時期は、マイナス10℃まで下がる日もあり、辺りは一面、霜で覆われるほどに寒くなる。この地で出会った栗田晋一さんが作っているのが凍みこんにゃく。中山も初めてその名前を聞いたというこの食材は、江戸時代から伝わる伝統食材でこんにゃくを凍結と解凍を繰り返しながら乾燥させた保存食でもある。地元ではフライや炊き込みご飯にしたり、煮物にしたり。味をたっぷり染み込ませて食べている。さらにお肉のような独特の食感で、普通のこんにゃくより食物繊維が約32倍も含まれるヘルシーな食材だ。

実は大江さんは山形育ち。山形はこんにゃくの消費量が日本の中でも群を抜き、凍みこんにゃくもなじみがあるとか。凍みこんにゃくの原料は、地元で採れたこんにゃく芋。真っ白に仕上げるため、奇麗に洗って皮を剥くが、室内での作業とはいえ、室温はひんやり。こんにゃく芋が傷んでしまうので、工場に暖房は禁物!おいしく仕上げるため我慢しなければならない。ここから熟練の職人たちが体力勝負の重労働でいくつもの工程をこなし、仕上げとなる干す作業も極寒の中、5日間にわたり時間をかけて行われる。厳しい寒さに耐えながら、ほとんどが手作業となるため、今では栗田さんを含め日本で3軒だけでしか作られていない。

地元はもちろん、山形の人にも凍みこんにゃくを残してほしいと頼まれ、日々頑張る栗田さんのため、大江さんが腕を振るう。作るのはワンランク上のすき焼き!大江さんは「凍みこんにゃくと米沢牛のコラボレーションですね」と笑顔で語る。名人芸と呼びたい、極上の割下で味付けをして、食べるときの卵も生でなく一工夫を。さらに凍みこんにゃくは具材のうま味をたっぷり吸って、まさに主役級の味わい。これだけで十分満足なのに、凍みこんにゃくがまさかのデザートに!?味はもちろん、大江さんのサプライズに栗田さんも大感激!

  • 栗田晋一さん

    栗田晋一さん

  • 大子グルメフーズ 株式会社クリタ
    TEL:0295-72-0658

  • 「茨城×山形 大江流すき焼き」

    「茨城×山形 大江流すき焼き」

  • 「凍み蒟蒻とお米のティラミス」

    「凍み蒟蒻とお米のティラミス」