過去の放送

2020-10-03「下田の海の幸」

『下田の宿で新メニューを提案!』

  • 【ロケ地】静岡県下田市
  • 【出演者】片岡 護(『西麻布 アルポルト』オーナーシェフ)
         高田夏帆(女優)

静岡県の下田市は日本屈指の観光スポット。この街で宿を営む漁師一家がいる。家族が今悩んでいるのは、若い女性にもうけて、子供連れの客にも喜んでもらえるようなメニューがないこと。そこで、女優の高田夏帆とこの地を訪れたイタリアンの巨匠・片岡護シェフが下田でしか味わえない秋の味覚たっぷりのパスタを伝授する!

下田市の外浦海岸にある港で高田たちを迎えたのは、藤井多喜男さんと奥様の京子さん。結婚して41年の夫婦漁師で、さらに外浦海岸の目の前にある宿を家族で営んでいる。食事のメニューがその日にとった食材次第で変わるため、毎日食事の時間に間に合うよう、たくさんの魚や貝をとらないといけないとか。多喜男さんは“面水漁”と呼ばれる潜水漁で、67歳になった今も10キロのおもりを腰に巻きながら海底まで潜り、どんどん獲物を探していく。この日の獲物は黒アワビにウニに大量のサザエ!多喜男さんはその後も宿の食材を確保するため、次男の大喜さんと一緒に再び船を走らせ、今度は魚をとっていく。

多喜男さんがとった魚介類を宿で調理するのは長女の美帆さん。さらに長男の敬久さんが宿の清掃や宿泊受付を担当と、家族で営む宿は新型コロナの影響で、これまでに経験したことのない苦労に見舞われている。宿を守るためさまざまなアイデアを投入し、美帆さんはランチ営業も考えている。宿では“おふくろの味”とでも言うべき料理を提供しているが、ランチではもっとカジュアルなメニューを出したいと語る美帆さんのため、片岡シェフが力を貸すことに。

まず作るのは、片岡流炙りアワビのカルパッチョ。片岡シェフはアワビを簡単においしくするポイントなども美帆さんに伝えていく。カルパッチョには、アワビの肝をこしてフレンチドレッシングを混ぜた特製のソースを合わせ、盛り付けも若い女性を意識して華やかさがいっぱい。完成した料理を見た高田は、「これ写真に撮りたくなっちゃう!」と大興奮。

もう一品は季節ごとに下田の幸を変えて使えるようにと片岡シェフが考案した新メニューのパスタ!今回は下田の秋を表現すべく、これからが旬の伊勢エビに藤井さんが釣り上げたカサゴ、さらにフジツボや“カメノテ”という甲殻類に分類される珍しい食材も利用する。美帆さんは普段からみそ汁の具にしているカメノテがおしゃれなパスタに使われることが新鮮な様子。片岡シェフによると、カメノテからはいいうま味が出るそう。海鮮パスタということで白ワインに加え、ブランデーを入れて味を調整。カサゴも身が崩れないよう一手間かけるなど、美帆さんは片岡シェフの丁寧な仕事ぶりに感動するやら、驚くやら。トマトソースでいただくパスタは「話題になって人気が出る味!」と高田も大絶賛の仕上がり。こうして宿の名物になるメニューが見事に完成!

  • 藤井多喜男さん 京子さん

    藤井多喜男さん 京子さん

  • 蒼海の宿 ならいの風

静岡県下田市柿崎700番地
TEL:0558-36-4500
https://narainokaze.com/

    蒼海の宿 ならいの風

    静岡県下田市柿崎700番地
    TEL:0558-36-4500
    https://narainokaze.com/

  • 「片岡流 炙りアワビのカルパッチョ」

    「片岡流 炙りアワビのカルパッチョ」

  • 「片岡流 季節のトマトパスタ
 伊勢エビの外浦風」

    「片岡流 季節のトマトパスタ
     伊勢エビの外浦風」