2019-02-09
「和歌山県 みかん」
『木の上で完熟させる絶品みかん“越冬紅”』
- 【ロケ地】和歌山県有田郡湯浅町
- 【出演者】真壁刀義(プロレスラー)
御園井裕子(『鎌倉創作和菓子 手毬』代表)
今回注目するのは、和歌山県有田郡湯浅町でたった1軒の生産者だけが作るみかん“越冬紅”。そのおいしさの秘密を求めて、女流和菓子家・御園井裕子さんと、“スイーツ男子”として知られるプロレスラー・真壁刀義が現地へ。御園井さんが越冬紅を使って、究極の和菓子を作る。
和歌山と四国を挟む紀伊水道に面した、和歌山県有田郡湯浅町。2人が訪ねたのは、この町で200年続くみかんの農家の6代目・井上栄次さんと後継者の長男・信太郎さん。井上さん親子は2.6ヘクタールの敷地で1500本のみかんの木を栽培している。
越冬紅は“紅みかん”と呼ばれる山下紅早生という品種。もともと九州で生まれ、光沢のある美しい紅色が特徴。通常、有田で収穫する有田みかんは12月までに収穫し、蔵で1カ月ほど熟成させたものだが、越冬紅はその紅みかんの実が木になった状態で3カ月間、完熟させ、1月~2月に収穫するという。甘味の中にすっきりとした酸味が味わえる、昔ながらのみかんだという。
井上さんによると、越冬させたみかんに養分を送り続けた木は養分がなくなり、枝先から枯れはじめたり、新芽がつかなかったり、みかんが実らなくなるリスクがあるため、越冬紅として越冬させるのは1500本のみかんの木の中からわずか10本だけ。その10本から商品になるものはわずか400個ほどだという。
さっそく山頂にある匠の畑を訪ね、希少な越冬紅を味わった2人は、甘味と酸味の絶妙なバランス、そして爽やかな香りに感嘆の声を上げる。
井上さんが越冬紅の品種である紅みかんにひと目惚れし、畑を購入し栽培をはじめたのは結婚して長男の信太郎さんが生まれた頃。以来、試行錯誤を重ね、ようやく酸味と甘味のバランスが取れた紅みかんの栽培に成功したという。越冬紅は長男の信太郎さんが偶然、取り損ないの越冬したみかんを食べた際、予想以上においしいことを発見し、思いついたもの。つまり、父の諦めない努力と、息子の発想力が詰まったみかんなのだ。
そんな一家の努力に感動した御園井さんが、いよいよ新たな和菓子作りに挑戦! 石垣の段々畑で育てられたみかんをテーブルの上で表現するというが、はたしてどんな和菓子が出来上がるのか…!?
番組では、越冬紅の酸味と香りの秘密を科学的な視点から分析。みかんの酸味を生かした和菓子作りの秘密にも迫っていく…!
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みかん栽培の匠
井上栄次さん
息子 信太郎さん
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御園井裕子
「越冬紅 みかん畑の冬」
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御園井裕子
「越冬紅のみかん大福」
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御園井裕子
練切「みかんの花」
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御園井裕子
練切「みかんの木」
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御園井裕子
練切「越冬紅の手毬」
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御園井裕子
羊羹「みかんの段々畑の石垣」