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落合:自分の頭の中に、アメリカまでボールを飛ばしたいという気はない? 中村:この球場なら、林を必ず越える様な・・・(笑)照明に当てるぐらいな、はい。は、ありますけどね。 落合:それはアメリカまでというのは表現がさ、オーバーなんだ。(笑) よく言うでしょ?「お前どこまで飛ばす気なんだ?」つって。照明塔でも林を越して行くっていう、その気持ちだけはね、忘れちゃいけないんですよ。ただゲームになれば、どこ入っても一点は一点ね。 中村:はい、そうですね。 中村:やっぱり、マスコミとかよく聞かれるんですけども、三冠王という言葉が良く「どうですか?」という質問をよくされるんですけど、自分の中で全然三冠王への興味が無いというか、やっぱりホームランというのが離れないんですよ。ホームランを打つためには、やっぱりフルスイングというのを去年もずっとやってたんですけども、フルスイングしながらでも確率を上げるという。その為にも下半身を、使い方さえ覚えたいんですよね。 やっぱり、当てに行くのは嫌なんで。状況に応じて、そういうスイングも今年はやって行こうかなと思うんですけど。 落合:例えば、それがきちっと出来たとして、140試合、何本ホームラン打てると思う?自分の中で。 中村:55本は越えると思います。 落合:もっと行かない? 中村:いや~どうでしょう・・・(苦笑) 落合:70本ぐらい行かない? 中村:もし出来れば、何も怖くは無いんで、55本を目標に出来たらそれは絶対越えると思うんで、その後はどこまで行くか分からないですけど、これが出来さえすれば出来なかったら中途半端な成績で終わるかなと思うんですけど。 落合:やっぱり、55本というのに拘る? 中村:この下半身が出来れば、55本というのに拘りたいですね。 落合:何で、55本なの? 中村:50本というのは、なかなか・・・・ 落合:やっぱり、王さんの日本の記録が55本だから? 中村:50本というのは、なかなか打てないと思いますんで。50本というのはもう、これは・・・ 落合:まぁ、歴代何人しかいないからな、50本越えたというのは。 中村:それは、やっぱり自分の目標というか、越えたいというのがありますね。 落合:日本新記録というのに意識あります? 中村:名前を残したいという気持ちはあります。 落合:60本でも70本でも良いんじゃない? 中村:いや、先ず記録を一歩でも抜きたいという・・・(笑) 落合:130試合での55本と140試合での55本では意味合いが違うと思うの。だから55本じゃなくて、60本でも70本でも良いんじゃないのかなと。きちっとしたものさえ出来上がれば。ただ記録を塗り替える時というのは、必ず必要になってくるのは前後の打線なの。 |
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落合:自分の中で、誰に後ろを打ってもらいたい? 中村:やっぱり、ローズですね。 落合:前は? 中村:前は・・・・まぁ外人ですかね。外人に挟まれたいというのはあるんですけども、構想がどうか分からないんで去年は3番で、前には足の速い選手がいましたんで。挟まれたら楽かなと思うんですけどね。 落合:今年に関してはね、今までの『近鉄・中村紀洋』というイメージでは各球団のピッチャーは攻めてこないよ。誰を抑えるかという事になって来るしね。その中で、自分の置かれている比重というのかな、今までとは違うと思うんだけどやっぱりそういうのは、練習してる中とか、よその情報とかね、マスコミとかって いう事で自分の耳の中に入ってきます? 中村:いや、別に無いですね。 落合:今は? 中村:去年は多々あったんですけど、アイツさえ抑えれば大丈夫だという。ホームラン打たれても1点だという。 落合:今年は違うと? 中村:違うと、ねぇ。 落合:強敵はいっぱいいるだろうし。 中村:そうですよね。 落合:ただ、去年までだったら「三冠王!?馬鹿なこと云うな!」と言ったと思うの。何故かというと、イチローの打率というのは恐らく抜けないだろうと。その彼がいなくなった。自分の中で三冠王というのが視野の中に入ってきてない? 中村:確率を上げようというのは、このキャンプを通じて何かこう、中には入ってますね。どういうバッティングになるか、ちょっと分からないですけども、チームの為に確率を上げて、何とかこう打点という感覚で、まぁホームランも拘って行きたいですけども、打点獲ればチームに「勝てる!」という、ありますんで。三冠王というのは・・・獲れたら良いなとは思うんですけども・・・ 落合:「獲れたらいいな」じゃ、絶対獲れないよ。 中村:(笑) 落合:自分で獲りに行かなきゃ、これはね。獲りに行って「あぁ、ダメだったか」と、なったら良いのよ。「あぁ、偶然に迷い込んできたか」というのは、何か消極的というかね。向こうの選手でも、みんな言うじゃない。スポーツ選手というのは。大ボラ吹くでしょ?何で日本人というのは、大ボラ吹かないのかね? 中村:駆け引きがあるのかもしれないですね。例えば、このテレビを他が観てたら「ナニ、ゆーとんねん!?」という風な形に・ 落合:いいじゃん、誰に何思われたって。 中村:(笑) 次週、遂に3冠への奥義が伝授される!! |