太田)だから僕は今、ようやく3年間ね、教授に言われてた「3年たったら人前に出れるよ」って言われた言葉が耳に残ってますけど、3年間止められてた就職活動ようやく解禁になったと言う所で、僕は今、いろんな事がやって行けるんだって、出来るんだって思ってるわけです。今年で3年間経った間に41歳になっちゃいましたけど。でもいろんな事が出来るわけですよね、これから。だからいろんな事やって行こうと思ってるし、むしろレースってどう言う風に考えてるかというと「何が何でも俺はレースに戻るとか、リベンジだとか、そう言う力強いヒーロー的な感覚はみんな求めるかも知れないけど、正直言ってそういうのはあんまりなくて、僕が出来る事をいろいろ探していこう「何やろうかなぁ」って言う事をウンと探していこうと言う気持ちなんですよね。だから何もレースとか車に限る事無くて、もしかしたら写真を撮ることかもしれないし、文章を書くことかもしれないし、特に文章書く事に関しては今回本を出した事によって、凄くファンの人が、読者の人が反応してくれたんで、凄く「俺の存在する意義はあるな」って思えたんですよ、あの本を書くことによって。ただ、じゃ他の事をやるからって、もちろん僕には手足の障害があるかもしれないけど、やっぱり今までのキャリアがあって、レースっていう、のを全くやらないでこっちをやるというのも何かこうちょっと違うかなって尻尾丸めてる感じもしてるから、これもやれる事はやってみようってチャンスあったら「何が何でもそこしかない」じゃなくて、むしろ「レース以外にやれる事はいっぱいあるはずだ」って言う中での「でも、レースもやるぞ」って言う、そう言う欲張りな感じかもしれないですね。
栗山)それがなんか、より一層、車とかレースであるとかって言うモノが、もっと太田さんに近づいた感じを受けてるんですよ。以前よりもっと近い、それだけ生活の一部になっているのかなぁって、それだけホントに車の世界の魅力と言うモノが、まだ僕らが知らないだけで、本当にある事を太田さん自身は知っておられるのかなって、車って素晴らしいものなんだって… 太田)結局僕にとっては車であるし、栗山さんにとっては野球であると思うんですけど、僕らが何故モータースポーツを選んだのか、野球を選んだのかはそれぞれいろいろあったとしますけど、やっぱりやってきた事って何なのかなぁって思うと、一つ自分の人生を生きる事の凝縮版みたい感じってしないですか?スポーツって。 栗山)しますね、はい。 太田)だからスポーツって限られたスポーツマンがやるんじゃなくて、全ての人がある意味「生きる」と言う意味でスポーツをやってるような。ただ非常にそれが分かりやすいと言うのかな、人生は死んで何十年間かしないと答えが出なかったりするけど、スポーツってその時に、分かりやすいですよね。それをやってる事で僕ら特別な事やってるんじゃなくて、みんな世の中の人と同じ事やってるのかも知れないなぁなんて、思えるんですよね。だからそう思うと、そんな事言うと「俺は違うぞ」って言う人もいるかも知れない、それはそうかもしれないけど、だから僕は分からないけど、僕なりに解釈したのは、その中でやっぱりその、車とかレースか言うのは僕にとって、それはスポーツであり生きるって言う事の意味合いをハッキリと表してくれるものでもあるし、だけど人生の中で優勝とか優勝しなかったとかで、0か100ってあり得ないですよね、それは。そんな事あるわけなくて、勝ち負けも無いわけで結局スポーツも勝ち負けあるって思えてたのが、ちょっと負け惜しみみたいに思えてたのが、そうじゃなくてやっぱり過程が大事だって言う、それによって自分がどう変わっていくかって事なのかなぁって、今は思うんですよね。 栗山)7月22日に「どんな太田」に会えるのか楽しみですね。 太田)そうですね、ホントに。やっぱり自分の頭の中でこうだと思っても、反応しない体、体じゃなくてまた違う所の脳が考えてるんだと思いますけど、そういうのってあるものだから、それは凄く感じてるんで、ある面では予想つくけど、ある面では予想つかない所ってあるんですよね。それが逆になんかこう興味深いって感じですね、凄く「どうなるのかなぁ」って自分の事なのによく分からないって。 栗山)僕らも凄く楽しみしてますので。 P.S. |