| 中西(以下は中):まず、フランスのゲーム。俺もナマでずっと見てたんだけど、戦術的に、技術的に、精神的にどういう状態から入ったか聞きたいんだけど、まず精神的な部分で試合はいる前の自分の気持ちとしては 森岡(以下は森):精神的には…そうですね、まあ世界チャンピオンとあのスタジアムでやれるというのは、ビビってるというよりも興奮してる自分がいましたね。ただまあピッチにはいって、フランスの国歌が流れてスタジアム中がわっと沸いた時には、なんかある種敵ながらかっこいいな、と思わされた部分があって。でもそんな臆するとかはあんまりしないでいったつもりだったんですけどね。 中:いま精神的な部分、臆するとこなかったっていうのはやっぱアジアカップ勝ったっていう自信が 森:いや、自信があったとかっていうよりも、あんまり個人的に相手がどこだからとかあんまり感じないタイプなんで。ただあのフランス国歌がわってなった時にはほんとに 中:やっぱああやって盛り上がってるのはちょっと違う、今まで感じなかった雰囲気だった? 森:そうですね。まあ今までもアウェーであんなのはありますけどね。なんかここは違うなぁっていうのはありましたけど 中:それで臆することがなかったっていうのは、チームとしても個人的にもある程度代表として去年1年やってたことが積み重なってきて、前回対戦したときがたまたま2−2で引き分けたっていうのも心のどこかであった? 森:まあそれもありましたね。2−2で引き分けたっていうのは、その後にずっとぼくはもう、相手はタラタラやってたと思ってたし、そういうわりには周りがけっこうわっと勝手に騒いでたわけじゃないですか。「引き分けだ」とか。新聞や何かが勝手に騒いでたのもあったし。ぼくも個人的にはそんなこと思ってなかったし。アジアカップで優勝っていっても、その前のオリンピックであの年代しか出てない中で決勝トーナメント行ったとはいえ、アメリカ相手にけっこうやられてたんで 中:消化不良の負け方? 森:だから、元というかこの間のフランス戦も含めて全部ああいう、同じようなポジションから崩されてて、っていうのがあるんで。そういうのをずっと感じてただけに。別に調子の乗ってたわけでもないし、かといって自信がなかったわけでもないし。どうなんですかね。微妙なところなんでしょうね。 |