シドニーが終わったと思ったら、もう来年はソルトレイク冬季五輪。

  そのソルトレイクで開催された日本のお家芸スキージャンプのプレ五輪大会に行ってきました。

 スキージャンプの選手は、「一匹狼」が多いと思っている。 北海道出身の選手がほとんどで、普段はとっても気さくなお兄さんだが、ひとたび、ジャンプのことになるとお互い譲らない。同じチームであっても、個人種目、ライバルなのだ。そして、これが日の丸飛行隊の歴史を作ってきた原動力なのかもしれない。

  一匹狼の最年長・原田雅彦選手。物腰はとてもやわらかいけど、ジャンプに対して 固い信念がある。けっして技術のことは語らない。自分の苦労は語らない。 試合の前のウオームアップすら、報道陣の前ではやらないのだ。

 そんなわけで、毎回、取材の際に「見せたくない原田選手」とぶつかることになる。 その攻防のなかで聞き出したオリンピックについての思いは、リレハンメルのこと 長野のこと、人一倍の責任感でいっぱいだった。

  オリンピックという4年に一度の節目を利用し、成長し続ける原田選手、 来年4度目のオリンピックはどんな活躍を見ることができるのか、楽しみです。

【GET SPORTS 森島留美子】