|
|
3月をもって、ゲットスポーツを離れる事になりました。この番組には98年のスタート時から担当ですから、もう3年間お世話になった事になります。 最初にこの番組のタイトルを聞いた時は,「ハイ、どーもー、今週も始まりました、ゲットスポーツです!」なーんていうイメージだったのですが、全然違いました(笑)。でもこの番組はスポーツってなんだろう、って事をいつも考えさせられた番組でした。 当たり前だけど、すべて人が意思を持ってやっているものなんですよね、スポーツって。例えば、残り1メートルのパットで優勝!というシーンもそのプレーヤーが、10年間優勝がない人と、今年5回目の優勝とでは全く違う。この番組はその人がなぜ、どんな意思を持ってその舞台にいるのか、普段は見逃してしまう部分をに光をあててきました。担当している我々も教えられる事多かったですよ。 最近で言うと、男子マラソンの世界選手権代表、藤田敦史選手にインタビューした時。彼は練習熱心な選手で、それゆえ、オーバートレーニングでまた怪我をしてしまう。でも、また彼は過酷なトレーニングをやめない。僕は彼に聞きました。「怪我怖くないのか」と。彼は表情ひとつ変えずに、こう答えました。「あと1歩足を踏み出したら、怪我をしてしまう、それぐらいのところまで自分を追い込まないと、怪我に逆に向かっていくぐらいでないと、世界には勝てないんです」と。 まぎれもない強さとたくましさを感じたと同時に、聞き手であるこちらもパワーをもらいましたね。あの時は。ほかにも、スタジオのトークでも数えきれない程、ほんとにお金払ってでも聞きたいような話、吸収させてもらいました。 もともとスポーツ好きでなかったのに、この番組を見て好きになったという人、いるかもしれませんね。これからもこの番組、どうぞ御贔屓に!みんなお金ないけど、ハートは有り余ってる素敵な人達が作ってます。是非是非4月以降、4年目に入るゲットスポーツにご期待ください。 皆さん、ありがとうございました。 【テレビ朝日アナウンサー 角澤 照治】 |