去年のシドニーオリンピックから5ヶ月、 岩崎恭子さん、中尾美樹さんは大学の卒業を迎え、鈴木大地さんは、ご自分の大学の水泳部の指導に、そして、中村真衣選手は、もう、世界水泳にむけてトレーニングに入っていました。

 シドニー五輪200m背泳ぎ銀メダリストの中尾美樹選手は、卒業後の進路をとても悩んだそうです。そして『水泳のできる環境』という条件で探し、ようやく大学に職員として残ることになったそうです。

 水泳に限らず、日本のスポーツをとりまく環境は厳しいです。だが、中尾さんたち、大学女子のレベルをあげひっぱてきた選手たちが、社会人となっても続けていく。それは、日本の水泳競技の発展といっても過言ではありません。これからも、女子選手の層拡大のためにガンバって欲しいと思います。

 そして、同じく100m背泳ぎ銀メダリストの中村真衣選手。 信じられないことに、今でもシドニー五輪のレースのビデオを見てないそうです。理由はなんと、「あの時の緊張感」を思い出して怖くなってしまうからだそうです。

 シドニーの現場で、いつもとかわらぬ笑顔をむけてくれていた真衣ちゃんが、今もそんな気持ちでいるとは、、、、少し驚きました。

 それでも、このシドニーで狙っていた「金メダル」を逃した悔しさはたっぷり。 そして、7月の世界選手権でリベンジを果たそうと、気持ちを切り替えて、すでに練習に取り組んでいる毎日のようです。そんな真衣ちゃんの姿を見て、水泳に賭ける気持ち、そして中村真衣選手の強さを改めて感じました。

 中尾選手、中村選手、世界選手権へ向けてガンバッてください!!!

【GET SPORTS 森島留美子】