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忘れられないものはまだあります。
草木もぐっすり眠る丑三つ時。
番組の最後の最後にあるプレゼントコーナー。
通称“久保田劇場”。
GETスタッフの皆さんはそう呼んでくれていました。
「あれって収録してあるんでしょ?」
よく聞かれる質問ですが・・・
いえいえ完全生放送です!
番組のエンディングが流れるまでの
数十秒間が勝負の時。
毎回スタッフがいろんな演出を考えてくれて、
私も「今回は何をやるんだろう?」という
ドキドキ感を感じていました。
女医、サンタクロース、ものまね・・・・
ええ、いろんな演出がありました。
話の途中だろうと、
エンディングの時間は容赦なくやってきます。
その勝負に負け、途中で頭が真っ白になっている間に
エンディングを迎えたり・・
逆に時間があまり過ぎて、踊ってみたり・・・
いつもいつも楽しくて、緊張して、失敗して、
成功したときはもの凄く嬉しくて
その数十秒間にいつも全力投球していました。
そして最後にこれだけは外せないもの。
それがナレーションです。
GETのスタッフにアドバイスをもらって
いつもああでもない、こうでもないと皆で考えながら
声のせていました。
人生をかけて取り組む選手がいて、
真っ直ぐな想いで伝えたいディレクターがいて、
撮ってきた映像をディレクターと編集する人、
こだわりをもって音を調整し、録音する人、
コレだ!という音楽を選ぶ人
出来上がった映像につける原稿を用意して、
届けてくれるアシスタントディレクターがいて・・・
そしてやっとやっと、
私が出来上がった映像に声を吹き込みます。
バトンをつないでつないで、ゴールする。
なんて、重大で、光栄な役割。
映像を見て、これから読むというのに
涙がこみ上げて鼻が詰まってしまった事もありました。
想いがいっぱいいっぱい詰まった映像に、
ありったけの想いをこめました。
GETでのナレーションの経験は宝です。
そして、出会えた選手、一緒に働けたスタッフ
これも宝です。
長く続くこのGET SPORTSの歴史の中に
2年半関われた事自体が、かけがえのない宝物です。
卒業したのに、何だか実感が沸かなくて、
日曜の夕方になると
「あっ!用意しなくちゃ」と思っては
「あ、もう違うんだっけ!」と
1人呟いたりしています。
新しいGETには、
新人の本間アナウンサーと八木アナウンサーが
新しい風を吹き込んでくれました。
ピチピチギャルとの現場に、
なんだか顔が緩んでいる様な気がする
中山アナウンサーに
ちょっとジェラシーを感じながらも・・
それでもやっぱり
「GET SPORTSが大好きだなー」って思います。
新人二人の爽やかさと溢れるパワーが加わって
どんなGET SPORTSになるか、
これからは皆さんと一緒に
見守っていきたいなと思います!
2年半、どうもありがとうございました!
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