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2006年、4月
世界水泳の代表権もかかっていた日本選手権
200m背泳ぎの大本命はもちろん
中村礼子選手でした。
しかし、彼女より頭1つリードするスイマーがいました。
伊藤華英選手。
アテネ五輪を逃した悔しさから大飛躍を遂げた彼女は
中村礼子選手の日本記録を破ったのです。
その直後、地方で行われた大会で、
またもや中村選手の記録を超えた選手が出現。
五十嵐貴美選手が、2分09秒77をマーク。
中村選手は、当時、
素直な胸の内をこう明かしてくれました。
「ショックというか、衝撃というか・・・」
しかし、彼女はその衝撃を
強い決意へと変えるのです。
「2分8秒台を出したい。」
彼女の自己ベストタイムは、
2004年アテネ五輪でマークした2分09秒88
2年更新していない記録を約1秒も
縮めるという雲を掴むような目標
それでも、彼女にはその達成がはっきりと見えていました。
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