2020年3月15日(日)
よる9:00~放送


■胸が高鳴る対峙の連続! 田中圭と中村倫也が初めて“兄弟”役でガッツリ共演

 長い俳優人生の中で着実に表現力を磨き上げ、“間違いのない演技派”として静かに注目され続けてきた田中圭と中村倫也。映画『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』、ドラマ『あなたの番です』(日本テレビ)で話題沸騰中、土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』がまもなくスタートする主演・田中圭と、金曜ナイトドラマ『ホリデイラブ』や『凪のお暇』(TBS)で話題の中村倫也。共に高い評価を得て、押しも押されもせぬ第一線俳優として、“いま最高に旬の実力派俳優2人”の共演が、テレビ朝日系で来年放送されるドラマスペシャル『不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事』で実現! なんと2人が“生き別れの兄弟”を演じ、初めて濃密な芝居を交わし合います!!
 今年公開された映画『美人が婚活してみたら』など、過去に共演歴はあるものの、ガッツリと直接芝居で絡むことはなかった田中と中村。そんな彼らがなんと、『不協和音』では事あるごとに顔を突き合わせることに! 時にぶつかり、時に深い絆を匂わせ、時にじゃれあいながら(!?)、最高にエキサイティングな芝居合戦を繰り広げていきます――。

■田中と中村が確固たる芝居の協和音を奏でながら、“不協和音な2人”を体現!

 今回は、第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞して作家デビューした社会派ミステリの新旗手・大門剛明の人気小説『不協和音』を初ドラマ化。数々の事件が絡み合う極上ミステリと、複雑な人間模様が交錯する同作の主要人物に、田中と中村が命を吹き込みます。
 田中が演じるのは、愚直なまでに真っ直ぐな精神で真正面から事件と向き合う熱血刑事・川上祐介。そして、中村が演じるのは東大卒のエリート検事で、時に冷徹とも思える冷静沈着さで事件と向き合う唐沢真佐人。かつて不当な自白強要で冤罪を生み出した刑事の息子として、小学校でイジメの対象にまでなった2人は、父の死後に別々の家庭に引き取られ、新たな人生を歩みます。そんな2人はやがて刑事と検事になり、ある事件の捜査で再会を果たすことに! それぞれの譲れない信念をぶつけ合いながら、難解を極める事件の真相を解明していきます。
 思わずワクワクする“炎の刑事 VS 氷の検事”という図式に加え、兄弟だからこその“遠慮のない衝突”、その奥底に潜む“切っても切れない絆と共鳴”――。そんな、どこかぎこちないけれど不思議と惹かれる響きを持った“不協和音”な2人を、田中と中村が“類まれなる芝居の協和音”を奏でながら体現。ミステリ作品としての醍醐味はもちろん、老若男女問わず胸が躍る“かつてないバディ・ドラマ”としての色合いも持った『不協和音』が、2020年のドラマ界を席巻します!

ニュース

田中圭&中村倫也“初の兄弟役”から一転まさかの「新郎新婦気分」を体験!?
取材会で初めての“共同作業”&手をつなぎ記念撮影!

2020年3月6日

 引く手あまたの人気実力派俳優2人が時にぶつかり、時に深い絆を匂わせ、時にじゃれあいながら(!?)、最高にエキサイティングな芝居合戦を繰り広げる『不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事』(原作/大門剛明)が、ついに3月15日(日)に放送されることに! そこで3月6日(金)、都内ホテルで田中圭と中村倫也の取材会を開催。今回は時節柄、マスクやアルコール除菌を配布するなど、ウィルス対策に十分に留意した上で、記者も最小限(=16人)に絞らせていただいての貴重な取材会となりました。

■習字&人生初の生け花…新郎・田中と新婦・中村が共同作業でイチャイチャ!?

 田中と中村は会場となった部屋の後方扉から入場。記者席の中央に設けられた通路を歩き、前方の座席を目指すことに。中村が「まさか後ろから登場するとは思わず…。若干いま新郎新婦の気分です。その場合、僕が新婦でしょうね(笑)」と言えば、田中も思わず「すご~く不思議な感じです」と照れ笑いする“めでたい登場スタイル”で、取材会は幕を開けました。
 2人は、あらかじめ自ら筆でしたためた「不協和音」の掛け軸(※「不協」の文字は田中、「和音」の文字は中村が担当)の前で、仲のよさと互いへのリスペクトが伝わるトークを和やかに展開。ところが中盤に突如、司会の武内絵美アナウンサーから「兄弟役のお2人に共同作業に挑戦していただきたい」と、<春の生け花>への挑戦をムチャぶりされる運びに! しかも…「やってやりましょう!」と受けて立つ田中と、「いよいよ新郎新婦みたいになってきた(笑)」とウケまくる中村は、準備のために一旦退場する際に悪ノリ。両手をかわいく前で重ねた新婦・中村の肩に、新郎・田中が男らしく手を回して歩き始め、記者が披露宴の招待客さながらにカメラのシャッターを切る…という、もう何が何だかよく分からない状態になったのでした。
 さらに、「人生初」だという生け花でも、2人のイチャイチャは止まらない…!? 中村が大きな葉を花器に挿すと、田中が「それ、いいね!」と即座に真似し、「真似すんなよ、兄貴」とたしなめられるなど、何かとふざけて絡みたがる2人。最後には中村が完成した生け花に「エターナル・ラブ」というタイトルを付け、手をつないで写真撮影にも応じるなど、どこまでもラブラブ設定を楽しんでいました。

■芝居でも相思相愛!「安心安全な」田中&「頼もしい弟」中村、「お芝居を通して会話」

 そんな仲良しの2人ですが、全編にわたって真正面から向き合う芝居をするのは、今回が初めて。取材会でも、田中は中村について「僕がクランクインしてから5~6日後に、ともちんが入って来たんですけど、すごく待ちわびていたのを覚えています。お芝居を通して会話ができる方なので、すごく気持ちよかったです。頼もしい弟という感じです」と評し、何度も「単純に楽しかった!」と共演を回顧しました。かたや、中村も田中に絶大な信頼を寄せていて、「俳優業界では『圭くんは安心安定(の存在)』という触れ込みがあったのですが、今回はそれをすごく感じました。台本に書かれている以上に豊かなシーンになったな、という印象です」とコメント。重ねて「圭くんはすごく優しくてフランク。ただ、これは僕が勝手に思っているだけかもしれないですが、ちょっとシャイな方だと思うんです。それが見えると、僕はキュンとします(笑)」とも告白し、田中を大いに照れさせました。

田中圭(川上祐介・役) コメント

 撮影が半年くらい前で、楽しかった思い出があります。そして今日は習字をして、生け花をして、倫也と手をつないで…(笑)。ようやく皆さんに作品を見てもらえるうれしさを感じています。見ていただいての反応も楽しみですね。とにかく楽しかったので、それが皆さんにも伝わるといいな、と思います。

――中村倫也さんとガッツリ向き合って芝居を交わすのは今回が初めて。しかも、今回は兄弟役です。お2人でのお芝居はいかがでしたか?
 撮影したのは半年くらい前なんですけど、今思い返しても楽しかったなぁっていう感覚がありますね。僕がクランクインしてから5~6日後に、ともちんが入って来たんですけど、すごく待ちわびていたのを覚えています。倫也はお芝居を通して会話ができる方なので、すごく気持ちよかったです。言葉にするのは難しいんですけど…アドリブまではいかないまでも、こっちが何をやっても平気だし、倫也も急に何かやってくる。そのやりとりが、単純に楽しかったです。
 ただ、僕自身はひとりっ子で、兄弟の感覚というものがないから、難しかった部分もありますね。でも、今回は21年ぶりに出会った兄弟の空気感で演じたんですけど、「時間が経過して、また違った距離感でも対峙したいな」って思える関係だったので、すごくいい2人になったんじゃないかと思います。完成した作品を見たら、2人の対比もちゃんと出ていましたし…。とにかく真佐人がめっちゃムカつくんですよ! でも、めっちゃできる人なので、見てくださる方は僕の方(=祐介)にムカつくと思います(笑)。ホントにステキな弟で幸せでした。

――劇中では中村さんとの格闘シーンもありますが、刑事と検事としての熱いバトルを演じて、いかがでしたか?
 格闘シーンもリハーサルはそんなにしていないんです。けんかのシーンで実際に殴ったりするので、その形とか角度についてお話したくらいですね。格闘シーンに限らず、全体的に楽しかったです。

――中村倫也さんのかわいらしいな、弟っぽいなと思うところを教えてください。

 弟っぽいというよりは、ホントに頼もしいんですよね。頼もしい弟という感じです。かわいらしいところを敢えて挙げると、(掛け軸のために中村が習字で書いた「音」の最後の画を指差して)ここを、こうやって長く伸ばす感じ。でも、これも照れ隠しが混ざっている時もあれば、素でやってる時もあって…そのさじ加減が分かりにくいんです(笑)。

――お互いの「ここを直してほしい」と思うところを教えてください。
 え~!? 別にないなぁ…え~!? 本当にないです(笑)。倫也くんらしい感じが好きです。

中村倫也(唐沢真佐人・役) コメント

 事件に関わる人たちの人情だったり、21年ぶりに再会する兄弟の関係だったり…。この作品は男性女性も問わず、いろいろな世代の方に楽しんでいただけるのではないかと思います。見どころとしましては、圭くん演じる祐介の愚直な真っ直ぐさと、寝間着姿のときの腕の筋肉。真佐人のちょっとツンデレ萌えなところなどを楽しんでいただけたら、と思います。

――田中圭さんとガッツリ向き合って芝居を交わすのは今回が初めて。しかも、今回は兄弟役です。お2人でのお芝居はいかがでしたか?
 圭くんとはこれまでも同じ作品に出させていただくことはあったのですが、そんなに絡むということはなく…。でも今回は兄弟役ということで、ガッツリでした。台本に書かれている以上に豊かなシーンになったな、という印象です。というのも、圭くんは何をやっても受け止めてくれるんです。俳優業界では、圭くんは「安心安定(の存在)」という触れ込みがあったのですが、今回はそれをすごく感じました。芝居でたくさんちょっかいを出しても、ちゃんと返してくれるので、思ったよりも真佐人が膨らみ、ハーモニーとしてもとてもよかったのではないかと思います!

――劇中では田中さんとの格闘シーンもありますが、刑事と検事としての熱いバトルを演じて、いかがでしたか?
 僕はいっぱいしゃべるので、緊張していたのですが…。21年ぶりに会う兄弟なので、ちゃんと“兄弟げんか”に見えるといいなと思って、演じていました。いびつな兄弟としてスタートした2人が、だんだんちゃんと兄弟になっていく過程において、ひとつの山場だと思っていたので…。どちらも子どもっぽい瞬間が見えたら楽しいな、と思いながら演じました。

――田中圭さんのかっこいいところ、お兄ちゃんぽいと思うところを教えてください。
 すごく優しくてフランクで、現場を盛り上げるためにスタッフさんともコミュニケーションを取って、いい作品を作ろうという空気作りをしてくださります。ただ、これは僕が勝手に思っているだけかもしれないですが、ちょっとシャイな方だと思うんです。それが見えると、僕はキュンとします(笑)。カッコいいな、と思います。

――お互いの「ここを直してもらいたい」というところは?
 ちょっと働きすぎじゃないかな。兄貴の体が心配なので…(笑)。事務所と相談して、適度に休みも取ってね!


「安心安全、でも刺激的!!」「なんかいい匂いがする…!」
初の兄弟役!濃密共演で“深い共鳴”を体感!!田中圭 中村倫也 コメント到着!
趣里、杉本哲太、生瀬勝久ら豪華共演者も一挙発表!!

2020年2月16日

■「タイミングは今だった」!? 田中圭と中村倫也、兄弟役で初めて真正面から対峙

 主演・田中圭が演じる、愚直なまでにまっすぐに事件と向き合う熱血刑事の兄・川上祐介。そして中村倫也が演じる、時に冷徹とも思える冷静沈着さで事件と向き合う東大卒エリート検事の弟・唐沢真佐人――。刑事だった父が自白強要で冤罪を生んだことが引き金となり、幼くして生き別れた兄弟が奇しくも難事件の捜査で再会し、譲れない信念をぶつけ合いながら真相を解明していく『不協和音 炎の刑事 VS 氷の検事』(原作/大門剛明)。引く手あまたの人気実力派俳優2人が時にぶつかり、時に深い絆を匂わせ、時にじゃれあいながら(!?)、最高にエキサイティングな芝居合戦を繰り広げる本作が、2020年3月15日(日)午後9:00から放送されることが決定しました。
 さらに、田中と中村のコメントも到着! 過去に共演歴はある2人ですが、ガッツリ芝居を交わすのも、兄弟役で向き合うのも今回が初めてです。そんな2人は撮影初日から深い共鳴を覚えたそう。田中が「俳優・中村倫也の存在がやっぱり大きい! 台本と違ったニュアンスを出しても、全部対応してくれるので安心安全。この作品での相性のよさを感じて、それがいい意味でプレッシャーにもなるし、刺激的です。倫也と芝居でガッツリ絡むべきタイミングは、まさに今だったんだろうなっていう感覚があります」と力強い口調で語れば、中村も「なんかいい匂いがするぞ、という感じ。具体的にはうまく説明できないので、言葉よりもっと深いレベルで感知しているのかもしれないです。初日の再会シーンから、圭さんとだからこそできる“攻守交代の目まぐるしいやりとり”ができ、『役者をやっててすげぇ楽しかったな』とニヤニヤする瞬間を経験できました」と満足げな笑みを浮かべます。
 そんな田中&中村が絶妙な芝居のハーモニーを奏でながら体現する、“刑事VS検事の対立構図”と“兄弟だからこその遠慮のない衝突”、その奥底に潜む“切っても切れない絆と共鳴”。どこかぎこちないけれど不思議と惹かれる響きを持った“不協和音”な2人から目が離せません!

■盤石の布陣! 趣里、杉本哲太、生瀬勝久ら確かな演技力を誇る出演者を発表

 田中と中村もさることながら、本作には揺るぎない演技力を誇る豪華出演者が集結します。祐介と真佐人が初めて一緒に担当する殺人事件で、被疑者の側に立つ弁護士・宇都宮実桜を演じるのは趣里。犬猿の仲である祐介と丁々発止のやりとりをしつつ、毅然とした態度で弁護活動に励む実桜を、ピュアなエネルギーを放ちながらさっそうと演じます。また、同事件で被疑者から自白を引き出す警視庁捜査一課の警部補・小寺順平には、杉本哲太をキャスティング。“穏やかな人柄に見えて、被疑者を落とすためなら禁じ手もいとわない男”をあえてサラリと演じることで、物語に後を引くスパイスを加えます。そして、祐介が尊敬する月島東署佃川交番の巡査長・加藤博行を演じるのは生瀬勝久。窃盗常習犯である青年の更生を心から願って面倒を見るなど、“父性と人情に満ちあふれた男”に慈愛の魂を注ぎ込み、情の深さゆえの温かみはもちろん、やるせなさをも繊細に表現していきます。
 さらに相島一之、岡部たかし、川島潤哉、板倉チヒロ、古河耕史、笠松将、小野寺晃良、木下ほうか、多岐川裕美らも出演。色とりどりの音色が響き合う豪華競演を、心ゆくまでお楽しみください。

主な登場人物

川上 祐介(かわかみ・ゆうすけ)(32)

田中 圭

 月島東署刑事課の刑事。小学生だった頃、自白強要で冤罪を生んだ…と世間から叩かれた元刑事の父・大八木宏邦が突然死亡。母方の祖母に引き取られ、「川上」姓に改名した。父への思慕の情を抱えたまま、高校卒業後はノンキャリの警察官に。交番勤務を経て、30歳を過ぎてから刑事課に所属した。ゆえに、刑事としてはまだ新米。だが、その熱い精神と優しい心で、不器用ながらも、担当する事件と一つ一つ真摯に向き合っていく。そんな中、ある事件の捜査で、今やエリート検事となった生き別れの弟・唐沢真佐人と再会。真っ向からぶつかり合いながらも、同じ事件に挑んでいく。

唐沢 真佐人(からさわ・まさと)(31)

中村 倫也

 東京地検の検事。祐介の生き別れの弟。小学生時代に、自白強要で冤罪を生んだ…と世間から叩かれた元刑事の父・大八木宏邦が突然死亡。高等検察庁の元検事長・唐沢洋太郎の養子となった。その後、東京大学を卒業し、現職に。まさにエリート中のエリートで、周囲からも出世コースに乗れる人材だと目されている。知的で、とにかくインテリ臭が漂う男。時に冷徹とも思える冷静沈着さで事件と向き合う。ある事件の捜査で祐介と再会し、互いに衝突を繰り返しながらも、真相解明にまい進。そんな中、実の父を今も崇拝する祐介に対し、否定的な態度をあからさまに取るが…!?

宇都宮 実桜(うつのみや・みお)(28)

趣里

 弁護士。妻殺しの被疑者と目される病院経営者・城崎知也と、窃盗の常習犯である町田琉太の弁護人。クライアントの権利を守り、職務をまっとうするためなら一歩も譲らず、毅然とした態度を貫き、城崎の事件を捜査する川上祐介にも何かと食ってかかる。祐介とは犬猿の仲で、「キャンキャン」と呼ばれてウザがられる。優秀な人材と評判の唐沢真佐人に興味を抱く。

安田 富夫(やすだ・とみお)(53)

相島 一之

 月島東署の署長。厳しくも温かく、部下を日々指導している。捜査においては慎重派で、自白の重要性および、焦って自白を強要することの危険性を熟知している。川上祐介の熱意を見込んで、連続放火事件の被疑者・三津谷研太の取り調べを任せるが…。

城崎 知也(じょうざき・ともや)(46)

岡部 たかし

 月島橋外科病院の経営者で医師。日常的に暴力を振るう城崎から逃げ、友人宅に身を隠していた妻・早苗を刺殺した容疑をかけられる。川上祐介と警視庁捜査一課の小寺順平から取り調べを受け、ついに自白するも、遺体遺棄現場を教えぬまま黙秘に転じてしまう。

三津谷 研太(みつや・けんた)(32)

川島 潤哉

 川上祐介と唐沢真佐人が共に担当する連続放火事件の被疑者。無職。取り調べでは不遜な態度で、のらりくらりと話をそらし、なかなか犯行を認めようとしないが…。

有村 秀人(ありむら・ひでと)(41)

板倉 チヒロ

 月島東署刑事課の係長。川上祐介の上司。取り調べの経験値もあり、月島東署の署長・安田富夫の信頼も厚い。連続放火事件の被疑者・三津谷研太を取り調べる祐介に付き添うが…。

片桐 寛市(かたぎり・かんいち)(33)

古河 耕史

 検体集配会社のスタッフ。月島橋外科病院に出入りしている。返り血を浴びた医師・城崎知也を目撃した人物。

平松 樹生(ひらまつ・みきお)(28)

笠松 将

 川上祐介が以前勤めていた月島東署佃川交番の巡査。管轄内で発生している連続放火事件を調べている。

町田 琉太(まちだ・りゅうた)(21)

小野寺 晃良

 フリーター。窃盗の常習犯。少年院から出所するも、すぐにまた盗みを働き、月島東署佃川交番の巡査長・加藤博行に現場を押さえられる。自分のことを何かと気にかけてくれる加藤に対して、反抗的な態度を取り続ける。

丸山 与四郎(まるやま・よしろう)(60)

木下 ほうか

 大企業「丸山建業」の社長。何者かによって、会社の敷地内の倉庫に放火される。選民意識が非常に強く、鼻持ちならない男。政界進出も狙っている。放火事件の早期解決を望み、警察上層部や検察に圧力をかけ、異例の大掛かりな捜査をさせる。

加藤 美喜江(かとう・みきえ)(59)

多岐川 裕美

 月島東署佃川交番に勤務する巡査長・加藤博行の妻。愛情深くて朗らかな女性。夫が気にかけている窃盗の常習犯・町田琉太の更生を願い、共に面倒を見る。

小寺 順平(こでら・じゅんぺい)(56)

杉本 哲太

 警視庁捜査一課の警部補。妻殺しの被疑者と目される病院経営者・城崎知也の取り調べを担当する。所轄でこの事件を担当する川上祐介を指導。泰然としていて、物腰は一見穏やかだが、被疑者から自白を取るためなら手段を選ばない。なかなか口を割らない城崎を落とそうと、調書をとっていた祐介の目の前で、ある禁じ手を使い…!

加藤 博行(かとう・ひろゆき)(58)

生瀬 勝久

 月島東署佃川交番の巡査長。面倒見がよく、人情にあふれた人物。川上祐介も佃川交番にいた時代から世話になっており、尊敬している。窃盗の常習犯・町田琉太の更生を心から願っており、自分の家でご飯を食べさせるなど、まるで父親のように愛情を注ぎながら、静かに、かつ注意深く見守っている。だが、その情の深さがやがて仇となり…!?

あらすじ

 30歳を過ぎて月島東署刑事課に配属された新米刑事・川上祐介(田中圭)は、妻殺しの被疑者と目される病院経営者・城崎知也(岡部たかし)を取り調べることに。勾留期限が迫る中、一緒に取り調べを担当した警視庁捜査一課の警部補・小寺順平(杉本哲太)がついに自白を取るが、担当弁護士の宇都宮実桜(趣里)は「大八木捜査法で自白させたのでは?」と、祐介に食ってかかる。実桜が口にした“大八木捜査法”とはほかでもない、刑事だった祐介の父・大八木宏邦(丸山智己)を揶揄する言葉。実は祐介がまだ小学生だった頃、大八木は自白強要で冤罪を生んだ刑事として、世間から糾弾されることに…。しかも、大八木は真相を語ることなく、突然この世を去り、祐介は母方の祖母に引き取られて姓を変えていたのだった――。
 やがて、城崎の事件は思わぬ転換期を迎える。担当検事が倒れた直後、城崎が起訴の決め手となる遺体遺棄現場を教えぬまま、黙秘に転じてしまったのだ。焦った祐介は必死に捜査を続行。だが努力もむなしく、城崎は不起訴になってしまう。しかも、その判断を下した後任検事の名前を聞いた祐介はがく然とする。検事の名は唐沢真佐人(中村倫也)――なんと祐介の父が亡くなった後、高等検察庁の元検事長・唐沢洋太郎の養子となり、生き別れになってしまった弟だった!
 祐介はすぐさま真佐人のもとへ押しかけ、なぜ城崎を不起訴にしたのか追及する。だが、真佐人は弁解録取書を読んで取り調べに問題があると判断した、と冷たく一蹴。結局、“21年ぶりの再会”は物別れに終わる最悪なものになってしまい…!?
 しかし、真佐人には考えがあった。水面下で動いていた真佐人はやがて、城崎の事件に新たな一石を投じることに! そんな中、祐介は連続ボヤ事件との関連が疑われる、大企業の倉庫放火事件を捜査。社長・丸山与四郎(木下ほうか)の圧力を受けて、警察上層部も捜査に本腰を入れたことで、祐介と真佐人は再び同じ事件に向き合うことになる。真逆ともいえるやり方を貫き、時に対立しながらも、共に調べを進めていく祐介と真佐人。だが、事件の全貌は容易にあぶり出すことができないほど複雑で…!?

コメント

田中圭(川上祐介・役) コメント

 以前は同じ刑事役でも熱血じゃなく、どちらかと言うとインテリや氷のようなキャラクターが多かったんです。僕自身も熱い人間ではないので、今回は「えっ!? オレ、こっち!?」と驚く気持ちもありました。たぶん最近は一直線というか、素直な役が多かったからかなぁ…と思いつつ、そのイメージも払拭して“炎の刑事”ぽくしたくて、髪を切りました。
 今回は兄弟の物語も劇中の事件も面白く、いろんな見方ができてワクワクする台本。(中村)倫也とも初めてガッツリ絡めるし、すごく楽しみが増しました。実際の撮影では、俳優・中村倫也の存在がやっぱり大きい! 一緒に芝居をしていると「あぁ! これだよな、中村倫也の芝居!」という感覚があるし、僕が台本と違ったニュアンスを出しても、全部対応してくれるので安心安全。この作品での相性のよさを感じて、それがいい意味でプレッシャーにもなるし、刺激的です。これまでずっとニアミスだった倫也と芝居でガッツリ絡むべきタイミングは、まさに今だったんだろうなっていう感覚があります。兄弟だから感情的になるシーンもあって、そうやって向き合えるのがまたうれしいし、撮影は本当に楽しいです!
 今回は、最終的に「この兄弟をもっと見たい!」と思わせる作品にすることが僕の理想。倫也と僕の2人だからこそ表現できることもあると思うし、完成作品でそれを確かめるのが楽しみです。

中村倫也(唐沢真佐人・役) コメント

 僕は兄弟モノが好きなんですけど、出演したことはあまりないんです。今回は熱血刑事である兄と、知的エリート検事である弟が織りなす“不協和音な関係性”が面白く、楽しみながら台本を読ませていただきました。僕が演じる真佐人はポーカーフェイスで、実は甘えん坊なドM。そういう分かりづらいところは、自分と似ているかもしれないです。ただ、実際に演じるとなると…すごくいびつなヤツで、極度のブラコンという一筋縄では行かない役。そういうキャラクターの言動を演じていく上で、同業者の誰に聞いても「安心安全の共演者」だという(田中)圭さんの存在は、本当に心強いです。
 圭さんとの芝居は、なんかいい匂いがするぞ、という感じ。具体的にはうまく説明できないので、言葉よりもっと深いレベルで感知しているのかもしれないです。撮影初日の再会シーンから、圭さんとだからこそできる“攻守交代の目まぐるしいやりとり”ができて、「役者をやっててすげぇ楽しかったな」とニヤニヤする瞬間を経験できました。圭さんとは“飛んできた矢印をそらすも返すも、曲げるも自在”のチームワークが築けていて楽しいです。ただ、法律用語の多いセリフに関しては、てんやわんやの毎日です。
 この作品は“女性がボーッとして、男性がカーッとなれる作品”になる見込み。男から見ても「かっこいいな」という瞬間もあって、見どころが多いと思います。あとは編集次第です(笑)!

スタッフ

原 作

大門 剛明「不協和音」(PHP文芸文庫)

脚 本

髙橋 泉

ゼネラルプロデューサー

三輪 祐見子(テレビ朝日)

プロデューサー

飯田 サヤカ(テレビ朝日)
竹内 千賀(東阪企画)

監 督

大谷 健太郎

制作協力

東阪企画

制作著作

テレビ朝日