高齢者福祉
歌手・大津美子さん、高齢者施設で歌謡ショー
歌手・大津美子さん、高齢者施設で歌謡ショー
「ここに幸あり」など昭和の名曲響く 高齢者施設に笑顔

歌手の大津美子さんが、2026年7月2日、東京・江戸川区の特別養護老人ホーム「瑞江ホーム」で歌謡ショーを開催しました。入所者やデイサービスの利用者ら約60人が、昭和の名曲の数々に耳を傾けました。
瑞江ホームの入所者の平均年齢は約85歳。同世代の大津さんの歌に励まされながら人生を歩んできた人も多く、外出の機会が限られる入所者らに「少しでも明るく元気になってもらいたい」という施設側の願いから、今回のステージが実現しました。

大津美子さんは1955(昭和30)年、17歳でデビュー。「東京アンナ」、「ここに幸あり」などを大ヒットさせ、紅白歌合戦にも7回出場した昭和を代表する歌手の一人です。
大津美子
大津さんは、友人だったデザイナー、故・森英恵さんが手がけた黒いドレス姿で登場。バラの花があしらわれた華やかな装いに、会場からは大きな拍手が送られました。
1曲目は、デビュー直後に大ヒットした「東京アンナ」(1955)。参加者は手拍子をしたり、手作りのうちわを振ったりしながら、懐かしいメロディーを楽しみました。
さらに、「東京は恋人」(1957)、「いのちの限り」(1957)、「グッド・ナイト」(1957)など自身のヒット曲を次々と披露。重厚な低音と迫力ある歌声で、会場を昭和30年代の世界へといざないました。


また、石原裕次郎さんの「恋の町札幌」(1972)、高峰三枝子さんの「湖畔の宿」(1940)、二葉あき子さんの「さよならルンバ」(1950)なども歌唱。曲の合間には、石原裕次郎さんの気さくな人柄や、淡谷のり子さんから礼儀やドレスの着こなしを学んだ思い出、春日八郎さん、三橋美智也さんら先輩歌手との交流についても語りました。
なかでも、三橋さんから演歌の「こぶし」の回し方を教わったというエピソードを詳しく紹介。その「こぶし」をきかせるようにして、演歌調のヒット曲「銀座の蝶」(1958)を熱唱すると、参加者はじっと聴き入り、会場には大きな拍手が響きました。
最後に披露したのは、当時の結婚式の定番ソングとして国内外で広く愛された大津さんの代表曲「ここに幸あり」(1956)。参加者も一緒に口ずさんだり、体でリズムを取ったりし、この日一番の盛り上がりを見せました。

88歳の米寿を迎えた大津さんですが、約1時間にわたり全10曲を力強い歌声で歌いきりました。1曲終わるたびに「ありがとうございました」と礼を述べ、「幸せに歌わせていただきました」と感謝の言葉を伝えました。
終演後「聴いてもらえてうれしかったです。皆さんの心の中まで歌が届き、少しでも元気になってもらえたらという思いで歌いました」と笑顔で振り返りました。
参加者からは、「目の前で歌ってくれて夢のようだった」「子育て当時を思い出して懐かしかったです」といった声が聞かれ、会場は温かな余韻と笑顔に包まれました。


【参加者の声】
- 「素晴らしかった。目の前で歌ってくれたので迫力がすごく、夢のようでした」
- 「昔は大津さんの歌をよく歌っていました。大好きです」
- 「3人の子どもを育てていた当時を思い出し、懐かしかったです」
- 日程
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2026年7月2日(木)
- 場所
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特別養護老人ホーム「瑞江ホーム」(東京都江戸川区)
- ゲスト
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大津美子(歌手)