高齢者福祉
佳山明生さんが師匠・古賀政男氏の昭和の名曲を歌う
佳山明生さんが師匠・古賀政男氏の昭和の名曲を歌う
9月26日、歌手の佳山明生さんが、横浜市にある養護老人ホーム「ハマノ愛生園」で歌謡ショーを開催し、入所者と職員ら約80人が参加しました。
今回訪れた佳山明生さんは、作曲家・古賀政男氏の最後の門下生で、1977年のデビューシングル「氷雨」が大ヒットした歌手として知られています。
また一緒に訪れた斉藤功さんは、美空ひばりさんの「みだれ髪」や瀬川瑛子さんの「命くれない」などでギターを奏でたレジェンド・ギタリストです。
大きな拍手で迎えられた佳山さんは、歌い始める前にステージを降りて100歳や90代の参加者の元へ歩み寄って触れ合うなど、最初から参加者たちに寄り添います。
.
歌手・佳山明生 ギタリスト・斉藤功
そして1曲目に歌ったのは、自身の代表曲でもある「氷雨」(1977)。参加者の中には手作りのうちわなどを掲げる人もいて、会場は早くも盛り上がりを見せます。
その後「冬茜」(2018)、「ぼっちの女」(2024)を歌い、4曲目には兄弟子という近江敏郎さんのヒット曲「湯の町エレジー」(1948)で、師匠の古賀政男さんが作曲した歌を斉藤さんのギター演奏で歌いました。戦後すぐの当時の様子に思い馳せたのでしょうか、参加者の中には笑顔を見せたり優しい表情を浮かべたりする人も見られました。
ほかにも佳山さんは、石原裕次郎さんの「北の旅人」(1987)などギター演奏で歌いましたが、美空ひばりさんの代表曲である「みだれ髪」(1987)と古賀政男メロディでもある「悲しい酒」(1966)の2曲は斉藤さんのギター演奏のみでした。哀愁あふれる斉藤さんのギターの音色を聴いていると、今にも目の前で美空ひばりさんが歌い出しそうで、参加者の皆さんの心にも響き渡りました。


佳山さんは曲の解説や自身のエピソードなどを時には真面目に、時には笑いを交えたりして話すので、高齢者の参加者たちでも疲れを感じたり飽きることはありません。そして最後に、佳山さん自らがコピーした歌詞を施設の職員を通じて参加者に配り、美空ひばりさんの「川の流れのように」(1989)を佳山さんと参加者全員で歌いました。この日披露したのは全10曲。最後は会場が一体となって、皆さん楽しいひと時を過ごすことができました。


参加者の声
- 「楽しかった。」
- 「昔を思い出して懐かしくなった。」
施設の声
- 「ふだん話しかけてもほとんど話さない人が歌詞カードを見ながら一生懸命に歌っている姿を見て驚きました。」
- 日程
-
2025年9月26日(金)
- 場所
-
養護老人ホーム「ハマノ愛生園」(横浜市西区)
- ゲスト
-
佳山明生(歌手)、斉藤功(ギタリスト)