高齢者福祉

～６月実施～ 高齢者施設への美容レクリエーション

「渋谷区美竹の丘・しぶや」 では9名がネイルとハンドトリートメントを体験しました。
昔、青果店で働いていた女性は、子供たちの大学の授業料を支払うなど家計のために働きづめで忙しく、職業柄ネイルなど出来なかったので、88歳にして初めてのネイルに「本当に嬉しい」と喜んでいました。
昔はファッション関係の仕事に携わりパリコレにも参加していたという女性は、今でいうキャリアウーマンだったそう。「パリではネイルやメイクは当たり前」など施術中もネイリストと昔のファッションについて話が弾みます。

別のフロアでは男性の希望者に居室でハンドトリートメントの一種、軽擦法を体験してもらいました。
「軽擦法（けいさつほう）」とは、手や指を対象部位に軽くあて、やさしい力で皮膚を擦る手技です。

「サンライズ大泉」では9名がネイルを体験。この日の最高齢は100歳でした。

朝5時頃に起きて楽しみにしていた方や、ネイル体験が初めての方は「どのくらいネイルは持つの？」「水につけても大丈夫？」などネイリストに積極的に質問をしていました。

ネイルの楽しみの１つは、やはり色選びです。
参加者の皆さんはネイリストに似合う色をお任せしたり、それぞれの好みや気分で色を決めていますが、オシャレが大好きな方は「赤に近いピンクにしたい！」「キラキラさせたい！」など色選びにもこだわり、気分もオシャレの完成度も高めていました。

最後は看取り期間の方。
施術中はほとんど寝ていましたが、いつも以上に丁寧に爪のケアをし、ネイルは薄いピンクを塗り洋服のインナーと同じ青色のシールを貼ると、出来上がりを見て「ありがとうございます」と笑顔を見せてくれました。

「アトリエ村」では9名がネイルを体験しました。
昔は職業柄ネイルが出来なかった方も多く、会社経営をしていて忙しくてとか、洋裁の仕事をしていたので爪に色を塗ることが出来なかったなど理由も様々でした。
キレイになった手を嬉しそうに眺めたり、「見て見て」と職員に爪を見せたりと、初めてのネイル体験に笑顔が溢れる時間が続きました。