母子福祉

中井貴惠with大人と子供のための読みきかせの会「絵本の世界へようこそ」

1月27日、中井貴惠with大人と子供のための読みきかせの会「絵本の世界へようこそ」(主催：千葉県母子生活支援施設部会）が、5年ぶりに市川市文学ミュージアムグリーンスタジオで開催されました。当日は、母子生活支援施設のお母さんと子どもたち児童養護施設の子どもたちのほか、近隣の本好きの方たちが詰めかけました。

今回の演目は、日本昔話から絵本「はなさかじいさん」(再話：なかいきえ、絵：ひらのちよこ)です。正直者のおじいさんとおばあさん、「ここ掘れワンワン」「大判！小判！」　誰もが知っているお話です。

中井貴惠さんから会場の子どもたちに昔話に関するクイズが出されました。

【主人公の名前は何太郎？】
平野さんと宗さんが会場のみんなに絵を見せ、中井さんが質問します。
「この絵に描かれているのは？」　「○○太郎！」　「正解です。では、これは？」　「○○太郎！」
会場との楽しいやり取りで「絵本の世界」の扉が開きます。

ステージの照明が暗くなり、再び明るくなるとそこには正直者で優しいおじいさんとおばあさんが住むお家。元気に飛び回る白い犬の「シロ」の姿も。隣に住む意地悪で欲深いおじいさんとおばあさんも居ます。

「クーンクーン」「おや、どこかで犬が泣いている」　中井さんが語り始め、平野さんと宗さんが巧みな操作で登場人物に息吹きを与えます。荒井さんと高槻さんは喜・怒・哀・楽、感情の起伏をピアノの音で奏でます。

正直者のおじいさんとおばあさんは怪我をした野良犬の「シロ」を助け我が子同然に大切に育てました。そして「シロ」の感謝の気持ちは沢山の不思議な贈り物となります。「シロ」が、「ここ掘れワンワン！」と合図します。正直者のおじいさんが鎌で土を掘ると大判小判が溢れ出しました。臼を杵で打つと今度はモコモコお米が溢れ出しました。枯れ木に灰を振り撒くと、キラキラと舞い散り花が咲きました。意地悪で欲深いおじいさんとおばあさんは、贈り物欲しさに「シロ」や臼など借りますが、思い通りになりません。理由もわかりません。

正直者のおじいさんとおばあさんは、繰り返し恩を仇で返す意地悪で欲深いおじいさんとおばあさんを許しそして改心させます。日本昔話「はなさかじいさん」は、「正直に生きること」「人を許し受け容れること」の大切さを教える物語。深く難しいお話でした。
公演は、3月16日から25日まで無料配信致します。