障がい者福祉
第23回 本間一夫記念日本点字図書館 チャリティコンサート 「室内楽の愉しみ」
第23回 本間一夫記念日本点字図書館 チャリティコンサート 「室内楽の愉しみ」
世界的音楽家の澤和樹さんらが出演

12月13日、本間一夫記念 日本点字図書館 チャリティコンサートが東京・上野の東京文化会館で開催されました。コンサートの収益は点字図書や録音図書の製作など(福)日本点字図書館の運営費に充てられ、23回目となる今回は、クラシック音楽のファンや視覚に障がいを持つ人など約500人の観客が訪れました。



ヴィオラを演奏したのは、世界的なヴァイオリニストで東京藝術大学学長を務めた澤和樹さんです。他にも澤さんの娘で、藝大フィルハーミニア管弦楽団のコンサートマスターを務めるヴァイオリニストの澤亜樹さん、20歳の新星チェリストと注目されている鳥羽咲音さん、そして東京大学出身で視覚障がいを持ちながらも活躍するピアニストの菅田利佳さんと計4人で演奏しました。


4人はシューベルトの「弦楽三重奏曲 No.1 変ロ長調 D.471」、ベートーヴェンの「弦楽三重奏曲 ニ長調 Op.8 『セレナーデ』」、フォーレの「ピアノ四重奏曲 No.1 ハ短調 Op.15」、そしてアンコールではシューマンの「ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47 より 第3楽章 アンダンテ・カンタービレ」を演奏しました。
この日の東京は真冬の寒さとなりましたが、演奏が始まると会場は4人が奏でる音色で暖かな空気に包まれました。
演奏の合間には、澤和樹さんがシューベルトやベートーヴェン、演奏する曲などを分かりやすく解説する一方、亜樹さんとの親子の話をユーモラスに語るなど会場を和やかにする場面もありました。


さらにロビーには通常のパンフレットのほかに点字のパンフレットを用意したり、視覚障がいを持つ観客が移動する時にはスタッフがフォローしたりなど、観客にとって優しいコンサートとなりました。


- 日程
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2025年12月13日(土)
- 場所
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東京文化会館 小ホール(東京都台東区)
- ゲスト
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澤亜樹(ヴァイオリン)、澤和樹(ヴィオラ)、鳥羽咲音(チェロ)、菅田利佳(ピアノ)
- 主催
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(福)日本点字図書館
- 後援・助成
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テレビ朝日福祉文化事業団