「第43回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」が2026年8月16日、東京・千代田区の有楽町朝日ホールで開かれました。
このコンテストは、手話の習得に取り組む全国の高校生の活動を奨励し、手話の普及や福祉教育の推進などを目的に、1984年から開催されています。

今年は「旅から学んだこと」と「身近に感じる社会課題」の2つのテーマから1つを選んでスピーチしました。全国から54人の応募があり、審査を通過した10人が出場しました。

1位に選ばれたのは、「赤いランドセルがくれた勇気」と題してスピーチした、山梨県の白根高校2年、前橋真紀さんです。
前橋さんは生まれつき重度の難聴。「姉と同じ赤いランドセルで通学したい」と地域の小学校に入学して以来、さまざまな「社会の壁」に直面してきました。その中で、口の動きを根気強く見せたり、手話サークルに通って手話を学んだりするなどして支えてくれた家族とともに、「社会の壁」を乗り越えてきた経験を紹介しました。
現在は高校の生徒会活動に取り組むほか、難聴の子どもたちを支援する活動にも参加しています。
前橋さんは、「相手を理解しようとすること、そして家族が私にしてくれたことを大切にしながら、障がいの壁を消していきたい」と力強く訴えました。

開会式には、秋篠宮家の次女・佳子さまが出席され、「これまで積み重ねてきた努力の成果を存分に発揮できるよう、応援しています」と手話で出場者にエールを送られました。
また、7月の熊本地震や8月の千葉豪雨の被災者へのお見舞いの言葉を述べるとともに、犠牲者に哀悼の意を表されました。