児童福祉
第10回子どもキラット!楽演祭
第10回子どもキラット!楽演祭
児童養護施設で生活している子どもたちによる発表会「子どもキラット!楽演祭」が11月12日(日)、東京都千代田区の「一ツ橋ホール」で開催され、テレビ朝日福祉文化事業団はこの楽演祭を後援・助成しました。2023年は通算10回目となり、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の計11の施設が9演目を披露しました。見学者含めた参加者は約170名。次々と繰り出される子どもたちの発表に会場は大いに盛り上がりました。
4年ぶりに有観客での開催
4年ぶりに有観客での開催となり、会場には見学者も続々と来場。司会はテレビ朝日の並木万里菜アナウンサーが登場し、主催者の挨拶が終わるとさっそくスタートです。トップバッターはノリの良い「ヒップホップダンス」。元気いっぱい、かっこいいダンスを披露してくれました。続いては、舞台の背景いっぱいの映像も使った「映像とダンス」のコラボレーション。衣装のTシャツはダイダイ染めで、子どもたちが好きな色で作りました。次は幼稚園児が魅せる可愛らしいダンスと、高校生によるサイリウムを使ったヲタ芸ステージ。ダイナミックな動きと、サイリウムの儚い光が感動的です。次は一転、「日本舞踊と殺陣」による華やかな演出。着物姿の子どもたちが艶やかに踊り、刀や棒、紅葉の枝を使いお芝居のような演舞で会場を釘付けに。そして前半ラストは「トーンチャイム演奏」。音を合わせるのが難しいトーンチャイムですが、全員で綺麗なメロディーをつくりあげていたのが印象的でした。

ヒップホップダンス

ダンス

サイリウムダンス

日本舞踊と殺陣
特別ゲストには打楽器演奏者とボイスパーカッショニストの「大久保宙&HOVA」が登場し、会場を沸かせ前半を締めくくりました。

大久保宙&HOVA(特別ゲスト)
レベルも上がってきている年に一度の大舞台
さて、後半は綺麗な「ハンドベル演奏」からスタート。ハンドベルの美しい響きと共にゆったりとした演奏とアップテンポな曲の演奏では、同じベルでも違った雰囲気が楽しめました。そして小学生らによる可愛いダンスのあとは、結成2年目を迎えた「チアダンス」。今年は新たなメンバーも増え、「自分自身が楽しむことで、相手も楽しませる」というチアマインドを大切に、笑顔いっぱいのパフォーマンスに魅了されました。そしてラストは「ストリートダンス」。振付が難しい曲にも諦めず、個性あふれるカッコいいステージで幕を閉じました。
このイベントが施設の子どもたちにとって、1つの目標に向かい、何か月もかけて練習や創作に取り組み、そのゴールとして大きな晴れ舞台で達成感や一体感を感じてもらう機会になればと考えています。
テレビ朝日福祉文化事業団は今後もこのような取り組みを助成していきたいと思います。

ダンス

チアダンス

ストリートダンス
≪参加施設の感想(抜粋)≫
- 観客が入って見てもらう発表は、やはり感動しました。今後もこの形での継続を願います。
- 素晴らしい演出で、施設で練習している時の何倍も子ども達がイキイキと、かっこよく感動しました。
- 様々な施設から子どもたちが本番のために練習を重ねて発表できる場があることは、子どもたちにとって生きる自信に繋がるのではないかと思います。演技をする姿、インタビューでそれぞれに思い描いている夢や希望を持っている姿はとても生き生きとしていて素晴らしかったです。
- 初めて県外施設の発表を見させていただき、レベルの高さに驚きました。
- 今回、特に照明の出来が素晴らしく、照明一つで子どもたちからも感嘆の言葉が漏れるほどでした。
- インタビューの際に夢を語ってもらうことは素敵な取り組みだと思います。
- 今後も子どもたちが一緒に盛り上がれるゲストの方が来てくれると、子どもたちも嬉しいと思います。
- 子どもたちの司会をぜひ復活させてほしいです。
- 日時
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2023年11月12日(日)
- 場所
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一ツ橋ホール(東京都千代田区)
- 主催
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東京六本木ライオンズクラブ
- 共催
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(福)東京都社会福祉協議会 児童部会
- 後援
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テレビ朝日
- 特別後援
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(公財)原田積善会
- 後援・助成
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テレビ朝日福祉文化事業団