ごあいさつ
テレビ朝日福祉文化事業団は、昭和52年(1977年)にテレビ朝日が母体となって、民間放送系でははじめて設立された社会福祉法人です。「児童福祉」「母子福祉」「障がい者福祉」「高齢者福祉」など、時代の要請に迅速に対応しながら、創意工夫を持って社会福祉事業に取り組んできました。
2024年度はコロナ渦の閉塞的な状況からもほぼ完全に解放され、人々が当たり前のように集い楽しむ、社会が本来の姿を取り戻してきました。第11回を迎えた「子どもキラット!楽演祭」では、大勢の観客に囲まれ、子どもたちの熱演、そして笑顔が輝きました。新企画の「ユニバーサルディスコ」では、ダウン症の方や車いすの方など総勢175名がディスコに集結。煌びやかな照明の下、障がいのあるなし、年齢性別を問わず、参加者全員が心をひとつにして、熱く楽しく踊りました。また、プロの歌手を高齢者施設にお連れし歌謡ショーをお届けする「高齢者施設訪問」も本格的に再開し、9つの施設で実施しました。歌謡ショーのみならず、5年ぶりにディスコショーも開催し、お年寄りの笑顔と元気があふれました。
一方で、困難な環境に置かれている子どもたちが増えているのも事実です。被災地、能登の児童養護施設の子どもたちにパソコンやスマートフォン、タブレットを使ってのオンライン学習サービス「スタディサプリ」を提供し学習支援を行いました。また、年々増え続ける児童虐待の防止、根絶に向けた活動をされている団体への支援も引き続き行っています。子どもたちが、どんな状況にあっても希望を失わず、夢を描き、自分らしい未来を切り開いていけるよう、2025年度も全力で取り組んでいきます。
2024年、テレビ朝日は、「サステナビリティ宣言」を更新し「未来にむけた5つの重点テーマ」を掲げました。テレビ朝日福祉文化事業団は、そのうちの一つ「人に優しく共に生きる」というテーマの一部を担い、誰もが安心して自分らしく生きることができる社会の実現を目指します。
互いに尊重し、支え合い、平等にチャンスを持ち、共に成長できる社会、「共生~隔たりのない世界~」を願って、テレビ局の特性を活かしながら、さまざまな社会福祉事業を推進していきます。今後とも、皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
2025年4月1日
社会福祉法人 テレビ朝日福祉文化事業団
社会福祉法人 テレビ朝日福祉文化事業団は、1977年(昭和52年)NETからテレビ朝日への社名変更を機に、より幅広い社会福祉活動を目指して設立されました。1951年(昭和26年)制定の社会福祉事業法[2000年(平成12年)社会福祉法に法名改正]に基づき、社会福祉の増進を図ることを目的として、第二種社会福祉事業を行う社会福祉法人として申請・認可されたものです。