■ 女子だけでなく男子にも注目!
女子だけでなく男子にも注目!
 男女シングル、ペア、アイスダンス。すべての種目の選手がそろって戦われるチーム戦。ふだんは「女子シングルしか興味ないよ!」というあなたも、これを機会にぜひ他の3種目にも目を向けてみよう。

 一押しは、やはり男子シングル。今大会は世界選手権のメダリスト3人(アメリカのエバン・ライザチェック、カナダのパトリック・チャン、フランスのブライアン・ジュベール)がそろい踏みという、4種目きっての豪華な顔合わせとなった。

 シーズン後半戦で活躍した彼ら3人に対し、今季グランプリファイナルメダリストのジェレミー・アボット(アメリカ)、小塚崇彦(日本)ら、世界選手権では力を発揮しきれなかった選手がどう挑むかも見どころだ。今大会での結果次第で、バンクーバー五輪のメダリスト予想地図も、大きく変わってくるだろう。

 また男子シングルといえば、豪快な4回転ジャンプが見逃せない。ジュベール、織田信成(日本)ら、世界選手権で堂々たるクワドラプルを見せた選手が東京でも跳んでくるのか。4回転を持ちながら試合では回避することの多いライザチェックやアボットが、国別対抗では挑むのか。挑戦を続けている小塚崇彦や中国のゴ・カリョウ(彼の場合は前人未到の4回転ルッツ!)らの、試合での初成功は見られるか?

 さらに彼ら4回転ジャンパーに対し、滑りの美しさなどをとことん堪能させてくれるパトリック・チャンらはどう立ち向かうのか? ジャンパーVSスケーター、世界選手権では2年連続で4回転ジャンパーが優勝を逃しているが、今回はどちらに軍配が上がるかも見ものだ。

 また、男子シングルでぜひ注目してほしいのは、今シーズンのジュニアグランプリファイナルで優勝したフランスの新鋭、フローラン・アモディオ。本格的にシニアの国際試合に出場するのは初めてのジュニア選手だが、小さな身体でよく跳び、よく滑り、よく踊る。エスニックな容貌とともに、彼だけの世界観をすでに持つ18歳は、スター性抜群。これからの男子シングルを背負って立つ逸材の初来日も、ぜひお見逃しなく。



Copyright © tv asahi All Rights Reserved.
tv asahi