![]() ![]() ■ この技が見たい!(2)
![]() ジャンプとジャンプの間にしている色々な動き?いやいや、採点法が変わってからは、スピンやステップにもしっかり点数がつくようになり、選手は様々な要素で気が抜けなくなりました。スピンやステップで個性を出せることもトップ選手の条件。それぞれの磨き抜かれた技を楽しみましょう。 〔スピン〕
◎アップライトスピン
身体を直立させたまま回る、すべてのスピンの基本形。スタンドスピンなどとも呼ばれる。複雑なポジション変化が必要となった新採点システム導入後は、アップライトスピンを長く速く回って喝采を浴びる選手は少なくなってしまった。しかし現在でも、村主章枝、小塚崇彦らのアップライトスピンは回転速度、軸の安定感など、どれをとっても一級品。 ◎シットスピン ![]() ◎キャメルスピン ![]() *以上の3つがスピンの基本形。その他のスピンはこの3種の変形となる。
◎レイバックスピン ![]() ◎ビールマンスピン ![]() ◎ドーナツスピン ![]() ◎Y字スピン ![]() *ルール改正でスピンはここが変わった!
今年さらに厳しくなったのがシットスピンの判定。座った姿勢のお尻の位置が、膝の一番高い位置より下になければシットスピンとみなされない。高橋大輔らはこれまで苦手としていたが、今年は対策も万全。昨年よりかなり深く座った姿勢で回転している。 〔ステップ〕
◎ストレートラインステップシークエンス
リンクを真っ直ぐ、またはななめに横断しながら踏むステップ。音楽もクライマックス部分を使い、プログラム一番の盛り上がりにもってくる選手が多い。しかし、ただドラマチックに見せればいいわけではなく、ターンの回数、上体の動きなど、細かな規定をクリアして、初めてレベル3や4の高い判定がもらえる。レベル4をもらえるのは、髙橋大輔、ベルネル(チェコ)、コストナー(イタリア)など、まだまだごく少数。 ◎サーキュラーステップシークエンス
リンクに丸く円を描きながら踏むステップ。ダイナミックなストレートラインに比べると、ゆったりした音楽にのって優雅に踏まれることが多い。トリプルアクセルなしで世界ジュニアチャンプオンになったアダム・リッポン(アメリカ)のサーキュラーステップは評価が高い。 〔スパイラル〕
◎スパイラル
片足を腰より高い位置に上げ、そのままの姿勢を3秒以上キープして滑る技。基本姿勢はバレエのアラベスクに良く似た形だが、女子は足を前にあげたり後ろに上げたり、手で足をつかんだり離したりと、変幻自在ぶりをスパイラルシークエンスで競う。今シーズンのルール改正では、レベルを上げるための要件として「同じ姿勢を6秒以上キープすること」が加えられた。ひとつでも高いレベルを取るため、たっぷり時間をかけたロングスパイラルを見せてくれる選手が増えそうだ。 ◎スパイラル(キャッチフット)
浅田真央らは、足を真後ろに上げてつかむビールマンポジションのスパイラルも得意。足を身体の横で高く上げてみせるY字スパイラルやI字スパイラルも、多くの選手が挑戦している。身体の柔らかい選手たちは毎年新しいスパイラルを考案してくるので、どんな新技が見られるかも楽しみだ。 ![]() |
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