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■ この技が見たい!(1)
基礎の基礎!6種類のジャンプの「見分け方」!
「アクセル?ルッツ?種類はいろいろあるみたいだけれど、全部おんなじに見えるよ!」などという方も、ご心配なく。初めは誰もがそうなのです。でも以下の順に少しずつジャンプの特徴をつかんでいけば、6種類のジャンプは見分けられるもの。ジャンプの種類をいくつか覚えるだけでも、フィギュアスケートを観る面白さ、ぐんとアップします。いきなり全部は無理でもOK。まずはステップ1から順に、できるところまでトライしてみてください。

STEP1 アクセルを見分けよう!
浅田真央選手の跳ぶ「トリプルアクセル」など、アクセルジャンプは 6種類の中でいちばん見分けやすいジャンプ。他の5種類がすべて後ろ向きに跳ぶのに対し、アクセルのみ前を向いて跳びます。動画を見てみましょう。下記にある他の5種類のジャンプの動画(どれでもOK)と比べてみてください。アクセルのみ「前向き踏切」、すぐにわかりますね!  
前を向いて踏み切る

STEP2 エッジジャンプとトウジャンプを見分けよう!
残りの5種類のジャンプは、アクセルより少々難易度高め。
そこでまずは5種類のジャンプを2グループに分けてみましょう。

トウ系ジャンプ:ルッツ、フリップ、トウループ
エッジ系ジャンプ:サルコウ、ループ

(1)トウ系ジャンプ
トウ系ジャンプはスケート靴のつま先についているぎざぎざ部分(「トウピック」)を、氷に突き刺して跳ぶジャンプ。ルッツ、フリップ、トウループは、いずれも跳ぶ前につま先をトーンと突く動作が見られます。

(2)エッジ系ジャンプ
一方で、サルコウ、ループはこの「トウを突く」動作が無く、スケート靴の刃の部分(エッジ)を使って踏み切っています。エッジ系か、トウ系か、この2種類を見分けられるだけで、ジャンプの見方はずいぶん変わりますよ!(ちなみに最初に覚えたアクセルは、トウを使わないため「エッジ系」になります)

STEP3 エッジ系「サルコウとループの見分け方」
「トウを突く」「突かない」動作が見分けられるようになったら、あともう少し。次は「トウを突かない」、エッジ系のサルコウとループを見分けてみましょう。
まずサルコウジャンプで注目してほしいのは、踏切時の脚の形。両足が「ハ」の字の状態で選手が跳び上がれば、それがサルコウです。
次に、ループ。ループは踏み切る直前、足をクロスさせる動きが入るのが特徴です。また、横から見ると少し椅子に腰かけたような形にも見えます。

<トリプルサルコウ>

足が「ハ」の字で踏み切る
<トリプルループ>

こちらは足がクロスして踏み切る

特徴的な動きを覚えれば、わりと見分けやすいでしょう?
ここまでで3種類のジャンプをクリアです!

STEP4 「トウループ」の特徴は?
さて、残りはトウジャンプ3種類の見分け方。ここからさらにちょっと難度が上がります。まずは3種類の中からトウループを見分けてみましょう。注目は、トウを突く足。ルッツ、フリップは右足のトウを突きますが、トウループのみ氷を突くのは左足のトウです。「左足が氷を蹴ったら→トウループ」。ここまで覚えればあとは最難関、ルッツとフリップの見分け方だけ!  
ジャンプする前に左足で氷を蹴る

STEP5  最難関!「ルッツ」と「フリップ」の見分け方!!
最後に残ったルッツとフリップは、選手にとっても跳び分けが難しいほどのジャンプ。
正確な見分け方をいえば、右足でトウを突く直前、「左足を踏み切る時にスケート靴の刃の内側に乗っているか外側に乗っているか」でルッツとフリップはわかれます。
左足が内側(インサイド)に乗っているのがフリップ、外側(アウトサイド)に乗っているのがルッツ。
まずは二つを比べてみましょう。

<トリプルフリップ>
<トリプルルッツ>

フリップを跳ぶ際には、左足ががくんと内側に傾いているのがわかりますか?
ちょっと難しい?確かに、素早いエッジの傾きにまで目を向けるのは至難の業かもしれません。そこで裏技的な見分け方をお教えしましょう。
まずルッツは、助走の時、後ろ向きにまっすぐ滑走してきて、右足のトウを付きます。
フリップの方はといえば、選手たちはまず前向きに滑ってきた後、跳ぶ直前にくるっと後ろを向いてから、トウを突き、ジャンプを跳びます。
少し違いがわかりやすくなったでしょう?本質的な見分け方ではありませんが、まずは助走の形から覚え、徐々に踏み切る時のエッジにも注目していってください。

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