人手不足や少子化の影響で、今後も企業の採用活動は売り手市場が続くと予想されています。そのため「どうすれば応募が集まるのか」「学生にどう興味を持ってもらえるか」といった悩みを抱える採用担当者の方も多いのではないでしょうか?
そんな中で注目されているのがテレビCMです。「業績は順調だけど採用活動がうまくいかない…」「BtoBサービスだから、これまで広告に積極的ではなかったけど...」など、これまでテレビCMを実施してこなかった企業が、採用活動の一環としてテレビCMを活用するケースが最近では増えてきています。
そこで今回は、就活中または3年以内に就活をした若者とその親(各300人)を対象に、「企業CMへの本音」についてアンケート調査を実施しました。(※ネオマーケティング調査 調査期間:2025年1月6日〜7日)
◆就職活動で“企業の知名度”は重要?
まずは「就職先選び(自身または子どもの)で企業の知名度は気になる?」という質問に、就活経験者の73%、その親の54%が「気になる」と答えました。全体では63%が「気になる」と回答しており、企業の知名度が重要だと考える人が過半数を超えていることがわかります。
Q. 就職先選び(自身または子どもの)で企業の知名度は気になる?
その理由として最も多かったのが「給与と福利厚生の水準が高いと見込まれるから」(全体57.1%)、次に「知名度があることで信頼感が増す」(全体50.3%)という回答が挙げられました。
また、「合同説明会でブースに立ち寄るきっかけ」については、1位の「自分が興味のある業界・職種だったから」に続き、2位に「知っている企業だったから」がランクイン。これにより、就活において“知名度”が大きな要素であることがうかがえます。
◆テレビCMは“企業の知名度”に影響するの?
次に、企業の知名度に最も影響を与える広告について質問したところ、就活経験者の64%、その親の80%が「テレビCM」と回答しました。
一方、インターネット広告と答えたのは、就活経験者17%、その親9%に留まりました。インターネットに慣れ親しんだZ世代でも、テレビCMの影響力が大きいと感じているようですね。
Q. 企業の知名度に最も影響を与えると思う広告は?
さらに、「就活中はテレビCMへの注目度が高まるか?」という問いには、就活経験者の64%、その親の47%が「そう思う」と答えました。就活中はCMを放映している企業を就職先として意識する人も多いようですね。
Q. 就活中(自身または子どもが)はテレビCMへの注目度/注視度が高まる?
テレビCMがきっかけで企業への関心や志望度が高まった経験がある?」との問いには、就活経験者の61%が「ある」と回答しました。
Q. テレビCMがきっかけで企業への関心や志望度が高まった経験がある?
これらの結果から、テレビCMが就活生に企業の魅力を伝える有力な手段となり得ることがわかります。
◆親の影響と“オヤカク”
「オヤカク」という言葉をご存知でしょうか? これは、企業が新卒採用で内定を出した後、学生に「親は内定を承諾することに賛成しているか」と確認したり、親に連絡し会社の説明や内定承諾の確認を行ったりすることを指します。
最近では親の反対を避けるためにオヤカクを実施する企業が増えており、今回の調査では内定をもらったことがある就活経験者の45%が「オヤカクをされた経験がある」と回答しました。
また、「就職活動における親の影響度」について就活経験者のリアルな声を見ていきましょう。
就職活動での相談相手として最も多かったのは「親」で、就活経験者にとって最も影響を与えた人物でもあります。
さらに「就職先がテレビCMを放映している企業だと親に説明しやすいと思う?」といった質問には、「とてもそう思う」31%、「ややそう思う」41%という結果に。全体の7割以上の就活経験者が「テレビCMが親への説明に役立つ」と考えていることがわかりました。
Q. 就職先がテレビCMを放映している企業だと親に説明しやすいと思う?
◆まとめ
このように企業の新卒採用活動においてテレビCMはとても大きな効果を発揮します。就活生やその親にとって、企業の知名度や信頼感は重要な要素であり、テレビCMはその認知度を高める手段として有効です。
実際、就活生の多くがテレビCMを通じて企業への関心をもち、その親もCMを見て企業の信頼性を感じることが多いため、親の理解を得やすくなるというメリットもあります。テレビCMは就職活動における企業の認知度を高め、信頼感を構築する重要な手段であると言えるでしょう。
新卒採用活動をさらに効果的に進めるためにも、ぜひテレビCMの活用を検討してみてはいかがでしょうか?