ドキュメンタリー映画 「黒川の女たち」

イベント概要


1945年 関東軍敗走の満州で待ちうけた、黒川開拓団の壮絶な運命―――
戦争と性暴力の事実、いま知るべきことがここに在る。

概要
戦後80年を迎え、罪をあがない、歴史を継承していくー旧満洲で起きた性暴力の史実を刻んだ人たちがいる。
戦時下、国策のもと満洲の地に渡った開拓団。日本の敗戦が色濃くなる中で、ロシア軍が満洲に侵攻。
日本軍は敗走し、開拓団は支配してきた中国人から襲われ集団自決した開拓団も多かった。
こうした中、岐阜県の黒川開拓団は、生きて日本に帰るために、敵であるロシア軍に助けを求めた。
見返りとして、未婚の女性15人を性の相手として差し出したのだ。
だが、帰国後、女性たちを待ち受けていたのは、謂れのない差別と偏見だった。黒川開拓団はこの事実を、長く封印してきた。
だが、女性たちは負けなかった。#MeTooが広がるよりも前の2013年、女性がこの事実を告白。
女性たちの連帯が次の世代を動かし、史実として公に残されたのだ。
女性たちにも大きな変化をもたらした。トラウマからの解放。尊厳を回復する物語であり、壁を打ち破った黒川の女たちへの鎮魂歌。

――大竹しのぶ

伝えなくてはいけない。自分たちの孫やひ孫が幸せであり続けるために。
過去をきちんと知り、未来を考えることをしなくてはいけないと思います。

――上野千鶴子
高齢になった生存者の女性たちが、その身に背負ったトラウマと
スティグマから解放されるプロセスを、このドキュメンタリーは描いた。
「黒川」はそれを象徴する名前となった。
「反省しない」日本は、黒川に学べるだろうか?
日程・会場
7月12日(土)より
ユーロスペース、新宿ピカデリー
ほか全国順次公開


■詳しくは公式ホームページにて
https://kurokawa-onnatachi.jp/