2021年10月14日放送

阿佐ケ谷駅 (東京都)

祭りでつながる商店街の駅前

JR中央・総武戦/阿佐ケ谷駅

東京都杉並区、JR中央・総武線などの阿佐ケ谷駅。平日は東京駅と高尾駅を結ぶ快速電車も停まります。

今週の一句

珈琲とジャズの音色と身に沁みて

人が繋がる商店街

南口の駅前に、大きなアーケードがあります。長さ約750メートル、およそ240もの店が続く、阿佐谷パールセンターです。ここで、8月にあるのが「七夕まつり」。人出が減る季節に集客力のある行事をと、67年前に始まりました。手づくりの飾りと参加する店々の熱意で、80万人を超える来訪者があります。

街を彩るジャズの音色

七夕まつりに続いて生まれたのが、ジャズの音楽が包む「阿佐谷ジャズストリート」。街には昭和の香りもするジャズ喫茶があり、根強いファンが通います。残念ながら、フェスティバルはコロナウイルスの影響で今年は中止。トロンボーン奏者の志賀聡美(しが・さとみ)さんは開催へ向けて、演奏を磨いています。

駅に流れるジャズアレンジの「たなばたさま」

実は、阿佐ヶ谷駅のホームに流れる発車メロディが童謡の「たなばたさま」。ジャズ風にアレンジして演奏しているのが、フェスティバルに参加している人気ピアニストの上保一恵(かみほ・かずえ)さん。駅と街が一つになって、盛り上げています。

阿佐ケ谷のシンボル・けやき並木

駅前の中杉通りには、およそ280本のけやき並木が広がります。秋には紅葉したけやきが通りを染め上げ、四季を通して街を彩ります。67年前、地元有志によって苗木が植えられ、今も守り受け継がれています。