2021年1月28日放送

湯谷温泉駅 (愛知県)

湯の香と五平餅の駅前

JR飯田線 湯谷温泉駅

愛知県新城市、JR飯田線の湯谷温泉駅。飯田線は東海道新幹線が通る豊橋駅から北へ長野県と結び、湯谷温泉駅は無人駅ですが、特急も停まります。

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まどか

仙人がみつけた湯処

駅の近くを東西に、東海自然歩道が横断しています。東に、占いなどを受け持った陰陽師が修行した阿寺の七滝、西には、1300年前に仙人が開いた鳳来寺があります。その仙人がみつけたのが、湯谷温泉です。仙人は、温泉の効力と修行で308歳の長寿となった、と伝わります。近くのホテルに、解体される前の駅舎の写真がありました。開業したころは温泉旅館も兼ね、一時は国鉄職員の寮にもなりました。旅館やアパートにもみえる珍しい駅舎で、評判でした。でも、老朽化したため、残念ながら解体されました。

日本で2番目に美味しい五平餅

駅前に、温泉客やハイカーが立ち寄る店があります。蕎麦や土産品もありますが、自慢の品は五平餅。女将さんは「日本で2番目に美味しい」と言います。さらに「一番はご家庭の味ですからね、ウチは二番目ということで。皆さんに愛されて、いままできております」と話していました。

板敷川を望む露天風呂

番組で解体前の駅舎写真を紹介していただいたのは、湯谷観光ホテル「泉山閣」の片桐幸信さん。駅前に住み、子どもの頃から駅舎が遊び場だったと言います。祭りなども行われたり、駅の職員と遊んだり、思い出が詰まった駅舎でした。駅前から温泉宿が並び、その1つが「泉山閣」です。露天風呂から見える宇連川の眺めが美しく、湯とともに楽しめます。

田舎茶屋まつや

田舎茶屋まつやの五平餅は、女将さんが毎朝、合わせ味噌を仕込んでいます。ほとんどのお客さんが五平餅を頼むので、味噌の香ばしい香りが店内に広がります。鳳来寺山パークウェイの山頂にも山の茶屋まつやもあります。