2021年1月21日放送

小浜駅 (福井県)

鯖街道と丁稚羊羹の駅前

JR小浜線 小浜駅

福井県小浜市、JR小浜線の小浜駅。若狭湾沿いに走る路線で、福井駅から敦賀駅を経て、2時間です。

今週の一句

でつちやうかん綿入の母真ん中に
まどか

鯖が運ばれた街道

駅前から北へ5分ほど歩くと、鯖街道の起点があります。小浜は江戸時代の後半からサバの水揚げが増え、獲れたサバに塩をまぶし、京の都まで夜を徹して運ばれました。その道筋に何本か、この名が付きました。港へ出ると、食文化を伝える施設もあり、季節季節の魚を使う郷土料理を教えてくれます。

こたつようかん

駅前から東へ数分、もう一つ、京の都へ運ばれたものがありました。地域で取れる小豆を使った水羊羹です。水羊羹と言えば、日本では普通、夏によく目にします。でも、福井では11月から売り出し、冬に暖をとりながら味わっています。小浜など県南の地域では、「丁稚羊羹」とも呼びます。大正時代から昭和へかけて、10代の子どもたちが各地に丁稚奉公に出て、たまの休みに里帰りするとき、土産に持ち帰ったので名が付いた、とも言われます。

井上耕養庵

番組で紹介したお店は、老舗の「井上耕養庵」。「ぼくらの感覚だと、こたつに入って、家族団らんのときに丁稚羊羹を食べる」と井上耕養庵の井上賀雄さんは話します。さらに、井上さんの祖父は、お酒を飲みながら食べることもあるそうです。「こたつようかん」が、福井の冬の風物詩です。

港の食文化館

御食国若狭おばま食文化館は、郷土の食を学べる施設です。小浜市も日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に認定された街の一つ。館内に、北前船の展示もあります。

御食国の港

番組では紹介できませんでしたが、小浜漁港のセリを撮影しました。撮影の日、季節的にも漁獲量は少なかったのですが、若狭湾で獲れた巨大なマグロがありました。なんと、300キロを超えるマグロです。これには、漁港で働く人も驚いていました。