2020年11月19日放送

宇奈月駅 (富山県)

電源開発とブロンズ像の駅前

黒部峡谷鉄道 宇奈月駅

富山県黒部市、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅。県東部を走る富山地方鉄道本線の宇奈月温泉駅から歩いて数分で乗り換えができ、峡谷の観光起点になっています。秋はトロッコ電車が人気です。

今週の一句

湯けむりをここだく抱きて山粧ふ
まどか

「くろよん」の歩み

駅前に黒部川電気記念館があります。黒部川第四発電所、通称「くろよん」ダムの歩みなどが学べます。完成までに、延べ一千万人の労働力を投入した、と言います。ダムは洪水を減らし、広く暮らしを守っています。

山の上のブロンズ像

駅前から温泉街を歩くと、あちらこちらで、小さなブロンズ像に出会います。富山県高岡市の銅器メーカーから贈られたそうです。きっかけは38年前、温泉街を見下ろす山頂に、黒部川が穏やかであるようにと、宇奈月出身の作家の「平和の像」が立ちました。これを手がけたのが、高岡市のメーカーです。その縁でブロンズ像たちが宇奈月の街に置かれて、訪れる人々の笑顔を生んでいます。

温泉街のブロンズ像

毎年、黒部峡谷鉄道と関西電力の社員、街のボランティアが、温泉街のブロンズ像を磨いています。ブロンズ像の中には、表面の塗料が剥がれてしまった像もあります。そういった像も、「かわいそうに」と話しかけて掃除しているそうです。全部で27体もあるので、宿泊施設や飲食店、駅前で見ることができます。毎年5月の「観音祭」では、「平和の像」の前に街の人々が集います。